あらすじ
世界一と言われた暗殺者は高齢を理由に引退する前の最後の暗殺を終え、これからの生活に思いを馳せながら帰国する最中に所属していた組織によって口封じのために暗殺されるが、死後に出会ったとある女神から異世界の勇者を殺してほしいとの依頼を受ける。今から16年後、その勇者は魔王討伐後に狂ってしまい、そこからさらに2年後に世界を滅ぼすという。その依頼を受けた暗殺者は異世界に転生し、暗殺者の貴族トウアハーデ家の長男、ルーグ・トウアハーデとして2度目の生を得る。前世の技術や経験、知識、トウアハーデの秘術、魔法といったものが相乗効果を生み出し、ルーグは神をも殺せるほどの暗殺者に成長する。そしてルーグは、幼馴染にして魔法の師匠であるディア、自身の専属メイドにして暗殺稼業の助手であるタルト、義妹にしてバックアップ担当のマーハと共に、勇者エポナ・リアンノンの暗殺に挑む。
引用元:ウィキペディア(Wikipedia)
初回放送レビュー
タイトルを見た瞬間から、また転生モノですか・・・と思ったものです。正直ウンザリなわけです。
そんな筆者のかなり低い期待を開始5分ぐらいで急に裏切ってくれます。設定はまだ全然分かりませんが初っ端のアクションシーンのカッコ良さだけで私の期待値はストップ高になってしまうくらいのクオリティでした。遠くからスナイピングしている主人公らしきキャラクターのシーンから、場面が変わり渋いオッサンの殺し屋のシーンに変わります。
このオッサンが段違いにカッコイイ・・・。一緒にいる相棒らしき女性とのやり取りには当初の期待値とは裏腹に夢中になっている筆者がモニターの前に存在しました(笑)
そこからオッサンが死んで転生するところまでで第1話が終わるわけですが転生させる女神が田村ゆかりでした。ホントゆかりんは何をやってもゆかりんですが違和感も無くて素晴らしいです。
第1話の終わり方としては次回が気になる良い24分間の構成となっていました。
もはや原作批判となってしまいますが転生する時に若造ではなく、この渋いオッサンのほうが良かったというユーザーもかなりの人数いるのではないでしょうか。
今後は最初の掴みの為だけの作画の気合の入れようだったのかと思われないくらいにアクションシーンの作画を常時このクオリティを出していってもらいたいです。一枚一枚の作画のクオリティももちろんですが、槍を使ってのアクションシーンのコマ割りがとてもスピード感があって迫力満点だったのがとても印象に残りました。
~総評~
初回放送時のレビューでは筆者の低い期待を良い方に裏切ってくれたと書きましたが、その初回放送時に高まってしまった期待値を最終話までに満たすことはできませんでした。
第1話であったスピード感たっぷりの戦闘シーンも第1話以降は観れることはなく、話の内容も時系列順に考えれば第一話の冒頭部分が一番最後ということになります。この冒頭部分のタルトが槍を回すシーンがカッコ良く、タルトやディアの戦闘シーンをもっと観たかったところです。ルーグをはじめディアやタルト、マーハ達がみんなで活躍するところが観たいと思う視聴者も多かったはずと思いますがそういったことは一度も無く、結果的には第1話から最終話までルーグの独りよがりなオレつえぇぇを見せられていただけのアニメになってしまっていた気がします。
最近はそういったアニメが多く、このアニメに関しては違うのかと少しだけ期待をしていただけに裏切られた感を強く感じてしまうものになってしまいました。
最終話の終わり方に関しても第2期があることが前提のような中途半端な終わり方になってしまい、あまり記憶に残るようなものではありませんでした。
アニメの作画や音楽のクオリティなどに関しては十分過ぎるほどのモノだっただけに残念感が強いです。可も無く不可もなく、たくさんあるありきたりなアニメの中のひとつといった評価になってしまいます。ただ改めて第1話の冒頭部分を観ても素晴らしいと感じてしまうので、観ていない方はそこだけでも観てみてはいかがでしょうか。
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