2021/09/26 総評を追加しました
あらすじ
ベルトラム王国のスラム街に暮らす7歳の少年リオは、ある日突然自分の前世、異世界の国日本の大学生「天川春人」としての記憶を取り戻す。混乱する中で偶々王国の第2王女フローラの拉致事件に遭遇した彼は、成り行きで王女を救出し、その褒美として貴族の子弟が学ぶ王立学院に入学する。
引用元:ウィキペディア(Wikipedia)
しかし5年後に行われた演習にて、フローラを突き飛ばしてしまった貴族子弟の失敗を擦り付けられる形で指名手配されてしまうことになり、学院内で唯一の心の拠り所だったセリアにのみ別れを告げて国を出奔。そこからリオ――ハルトの、前世と今世の因果を巡る旅が始まった。
初回放送レビュー
もう内容に思わず笑ってしまいました。他の視聴者がどんなものを求めているかは分かりませんが私的には飽き飽きです。もちろん第1話での話ですので今後、私の想定を裏切って欲しいと思います。
私に飽きを感じさせる理由の一つが主人公を演じる松岡禎丞です。この感覚に陥るのは私だけではないはず・・・決して松岡禎丞は悪いわけではありませんが。
私がこういった内容の作品が嫌いなのではありません。こういった作品が乱立し過ぎてクオリティが御座なりになってしまうことに不満があるだけです。数が多いと他との差別が難しくなってしまうので制作会社の腕の見せ場でもありますが・・・。
一話目にしてリオのサイズ感がちょくちょくオカシイ気がしてしまいますので、これ以上はオカシクならない様にトムス?ワオワールド?には頑張って頂きたいです。
あまり印象に残らない内容でしたが、主題歌がカッコイイとは思いました。OP曲は高野麻里佳、ED曲は大西亜玖璃でどちらも作詞がhisakuniでED曲は作曲・編曲もhisakuniです。
私がhisakuniを知ったのは内田彩のアルバム『Sweet Tears』の中の1曲『Floating Heart』を聴いた時です。正直、衝撃を受けました。生で聴きたくてTOKYO DOME CITY HALL に行ったほどです。
話が脱線しましたがED曲の大西亜玖璃が歌う『Elder flower』が私的にスゴく良い曲です。多分、共感してくれる人が少ないのだろうとは思っています。
この作品はHTML5ゲームも展開していますが、なかなかの地雷臭を感じてしまいます。
放送中間時レビュー
視聴は続けていますが、少し展開が早過ぎる気がしてしまいます。学院時代のリオの話がもう少しあっても良い気がします。セリア先生とはかなり仲良くなっていましたし、リオが学院を辞めるきっかけになったフローラ様を助けた以降の展開が全く描かれていないのも気になります。
結構個性が強めのキャラクターがたくさん登場してはいますが展開が早い為か、数話進んだら登場しなくなってしまいます。また数話のうちに結構な時間経過があるので登場キャラクターとの関係性がどれほど変化があったのかもイマイチ分からなくなってしまっています。
例を挙げるなら先ほども書いたフローラ様ですが本渡楓が演じているのですから今後大事なところで出てくるのかなと勝手に思っていますが、あの一件から5年ぐらいは経過しているのに何事も無かったかのように生活しているのでしょうか。また、たまにセリア先生もちょこっとだけ登場していますが今後の出番は・・・。第4話だけ登場したリーゼロッテが東山奈央だったりと、どれが重要人物か分からないくらいに展開が早いです。
これら全てが伏線となっていて、いずれ全員登場して一気に伏線を回収するという展開ならスゴイと思いますが、それまで視聴を続けさせないと本末転倒ともいえる状況になってしまいます。
声優陣がなかなか豪華なのもあってか、登場キャラクターは可愛く描けていると思います。ですが展開が早いため気に入っていたキャラクターがすぐに登場しなくなってしまったりもします。
作画のクオリティに関してはたまに??となってしまうところもありますが、そこまで気になるものでもないので大丈夫です。
あまりに展開が早いので原作もこんなものなのか、それとも1クールでいい感じに収めるためにこれぐらいのスピード感にしなくてはいけないのかは分かりませんが、そういえばあの件はどうなったんだろう?ってことは無いように終わりを迎えて頂きたいです。
~総評~
1クールで収めるためにかなりのスピード感で展開しているように思っていたし、実際にそうだったと思う。色々と中途半端で疑問が残りはするがセリア先生を助けてめでたしめでたしといった感じで終わりを迎えれば、何となくではあるが形になった気はするはずだったが、Cパートでの新たな展開は本当に必要だったのかと制作には問いたい。しかも、続編製作決定!やto be continuedの表記すら無い。こんな中途半端な終わらせ方はなかなか無いだろう。
個人的にはある意味楽しんで視聴してはいたが、そんな筆者が贔屓目に見てもこの終わらせ方には疑問しか残らない。全然回収できていない伏線がたくさんあり過ぎるし、キャラクターを色々と登場させた割にはほったらかしになっていて、何のためにいたのか分からないキャラクターもいる。それならもっとモブキャラのように描いておけばいいのではないだろうかとも思う。
『精霊幻想記』というアニメをオススメできるかと聞かれれば、完全にNOである。これをオススメしてしまっては二度とオススメアニメを聞かれることは無いだろう。
別に全部が全部悪かったアニメだったというわけではない。キャラクターは可愛く描けていたし、バトルシーンがカッコ良く描けているところもあった。しかし、それ以上に内容と構成の不出来が上回ってくるのである。
見も蓋も無いことを言ってしまえば、主人公もSAOのキリトのパクリみたいな感じがしてならないのである。
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