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『SHAMAN KING』の評価・感想

(C)武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京

『SHAMAN KING』 

制作:ブリッジ

公式サイト:https://shamanking-project.com/

オススメ度:4.5

こちらは隔週更新となります。

2021/07/25 第13話~第15話の感想を追加しました

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はじめに

『SHAMAN KING』は原作は週間少年ジャンプで連載していた少年漫画で20年前にもアニメ化がされました。

この20年の間に集英社→講談社へと移籍になりタイトルも『シャーマンキング』→『SHAMAN KING』へと変更になりました。2001年版のアニメを製作していたXEBECも今ではProduction I.Gに吸収合併されなくなってしまいました。

週間連載も打ち切りとなり、後に完結まで至ることとなります。2001年版のアニメでは原作にはないストーリーで展開されるなど様々な事があった20年でした。

そんな『SHAMAN KING』は20年越しにアニメとして帰ってきました。しかも豪華声優陣はほとんどが2001年版のままになります。

第1話~第3話

もう20年も前のことなので正直、内容はあまり覚えていない。観ていくと「そうそう、こんな話だった」と当時の記憶が甦らせられる。主人公の麻倉葉のセリフを聞いた時には何の違和感すら感じなかった。観ている途中でそういえば麻倉葉の声優は変わったんじゃなかったっけ?と思ったほどである。それほどまでに麻倉葉を演じる日笠陽子の演技は見事にハマっていた。これは当時シャーマンキングを観ていた知り合いに聞いても全会一致で同意見である。

2話では道蓮(CV.朴璐美)、3話では道潤(CV.根谷美智子)、そして恐山アンナ(CV.林原めぐみ)と豪華な声優陣が登場する。特に恐山アンナというキャラは当時のヒロインキャラとしては珍しいタイプで人気がありました。私もアンナが好きでした。ビンタされたいです。

犬山イヌコや小西克幸といった声優陣もやはり良い。そもそも20年間経過しても声優が変わらないという時点でその方々は20年間声優を仕事として生きてきたのだから実力がスゴイのは当たり前の話ですよね。

第1話~第3話を観た感じではかなりテンポ良くストーリーが進んでいきます。2001年版の時はコメディ的表現もありましたが今回はストーリーをテンポ良く進め完結まで持っていくといった感じが伺えます。テンポを早めているからといって特にあれ?と疑問を抱くようなことも無く、かなり観やすい出来になっています。第3話はEDを省略し1分30秒を創り出して話をキッチリと無理なく収めてきたところも良かったと思います。

今作もOP、ED共に林原めぐみが担当しています。もちろん2001年版時の楽曲の方が良かったという声をあるでしょうが、2021年に林原めぐみが新しく主題歌を担当するのをみられるというのも良いと思います。EDでは新たなテイストの林原めぐみを感じることも出来ます。

当時シャーマンキングを観ていた人も観ていなかった人も、最近『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』でアニメに興味を持った人にもオススメできる作品です。

第4話~第6話

第6話にしてシャーマンファイトが始まるほどハイペースで進んでいる。ハイペースで進んではいるがストーリーが破綻するようなことはない為、初めて『SHAMAN KING』を観る人でも問題なく観れるつくりとなっている。原作を知っている人や2001年版を観ていた人からすれば、ハイペース過ぎるという声もあるかもしれないが声優陣がほとんど変わってないことなどもあり、懐かしさを楽しむことができるだろう。

何よりも2001年版の視聴者の心を掴んだのは第5話ではないだろうか。第5話のタイトルは「オーバーソウル」で、シャーマンファイトの参加資格を得るためにシルバと戦い、葉が初めてオーバーソウルを具現化するクライマックスで、2001年版のOP曲である林原めぐみの「Over Soul」が掛かる胸熱の展開になっている。

第6話ではホロホロが登場するが、ホロホロの精霊のコロロと妹のピリカは2001年版から声優が変わっている。コロロは水樹奈々→中島愛、ピリカは川上とも子→日高里菜に変更となっているが違和感は感じない。コロロはそこまでセリフはないですが・・・。

進むテンポが良いので非常に観やすくなっている。当たり前だが作画に関しても20年前より良くなっている。毎週放送していると納期がギリギリになって作画がイマイチになってしまうことがあるが、このままのクオリティを維持していってもらいたい。

コナンの灰原哀もだが、50代になっても林原めぐみの演じるアンナが可愛いのは本当にスゴイの一言である。

第7話~第9話

第7話でファウストⅧ世、第9話で道蓮とのシャーマンファイトとなっています。第1話~第6話までは進むのが早いと感じてはいましたが、テンポが良いぐらいのイメージでした。しかし、第7話~第9話に関しては少し早すぎるような気もしてしまいます。2001年版を観ていない人からすれば違和感も無いのかもしれませんが、2001年版を観ていた人は私と同意見だと思います。

特にファウストⅧ世には凄く苦戦する(結果は負けですが)イメージがあるのですが、24分で決着が着くとそこまで苦戦した感じになりません。2001年版と同じく子安武人が演じていますが、昔の方がイッちゃってたイメージがあります。

第8話で既に玉村たまお(CV.水樹奈々)が登場します。なかなかの急ピッチです。

第9話で道蓮とのシャーマンファイトが決着します。

文章にしてもこの三話でかなりのストーリーが進んだことが分かります。この三話はじっくり描いて欲しかったかといえば、じっくり描いて欲しかったのですが、今の時代的にはこのぐらいのペースで進める方が視聴者も付いてくるのでしょう。『ダイの大冒険』もかなりのペースで進んでいますが、ダイの大冒険世代のおっさんだけじゃなく、小学生にも人気があるみたいなので飽きないぐらいのペースで話を展開させていくのがトレンドなのかもしれません。

私も展開が早いなと思いながらも楽しんで観れているのでOKということにしておきましょう。

やはり2001年版のままのキャストは当時観ていたファンにはたまりませんが、その中に完全に溶け込んでいる日笠陽子の朝倉葉は素晴らしいの一言に尽きます。

第10話~第12話

第10話からは道蓮、ホロホロ、そして木刀の竜が気づけば仲間になっているという少年マンガのテッパン的展開になります。木刀の竜に関しては、ただのゴロつきが気が付けばシャーマンになって登場するという初見の人にはなかなかのビックリ展開だと思います。しかもそれが葉のピンチに登場するという王道中の王道。溜まりません。みんなで力を合わせて仲間を救うなんて少年漫画過ぎますが、おっさんが観ても良いと思ってしまうものです。

11話12話では葉が道蓮を助けるという、これもまた王道。内容は分かっていても胸熱の展開です。

進むスピードは早いですが、それが飽きさせない要因となっているというのもあります。2001年版と比べれば進行速度は倍くらいでしょうか・・・。1年間で完結する感じなのでしょうか。それとも分割?

次回から13話ということなので、2クール目ということになるのでしょうか。ED曲がアイアンメイデン・ジャンヌ を演じる堀江由衣が担当するという発表がありました。OP曲に変更は無いのでしょうかね・・・?できれば林原めぐみで第2弾OPを創ってもらいたいです。

で、どうせなら第3弾では水樹奈々が担当するといったぐらいにKING RECORD総動員でお願いしたいところですね(笑)

第13話~第15話

第13話からシャーマーンファイト本戦第一次試験が始まります。

やっぱり展開が早くて見やすいと感じる点もありますが、ここら辺からは登場するキャラクターが増えてくるため少しテンポを遅くした方が良いと感じるのは私だけだろうか・・・。

あまりテンポが早くなってしまうとキャラクター一人一人を描くのが疎かになってしまい、印象に残らなかったり、違った印象を受けてしまうことが多くなってしまうのではないだろうか。もちろん、2021年版で初めて観る人と2001年版を観た人の印象が違ったとしても問題は無いが、2001年版を観ていた人が2021年版を観て不満が募ってしまっては勿体無いだろう。

第14話からED曲が堀江由衣が担当する『Adieu』になったが、やはり堀江由衣は素晴らしいです。ED曲も素晴らしいのですが新エンディングアニメーションがアイアンメイデン・ジャンヌしか出てこないEDとなっているのも思わず見入ってしまいました。

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