第7話 「種族と居場所」
時系列で言えば第4話に相当するのだろうが、シャッフル版を観ている人達には一番気になっていた話となっていたのではないだろうか。街が全て吹き飛んでしまってその後はどうなったのか気になっていたところからの時間軸ジャンプだったため、やっと戻ってきた感がありました。
時系列をシャッフルしたことによってキャロットっていう名前はこういう風に付けられたんだとか、サリーとミコトはこのタイミングで再会して、ここでサリーの旅の目的が決まったのかという見方を出来なくはないですがデメリットの方が大きすぎます。
蒼面鬼が街を滅ぼして撤退していきますが、正直なところ鬼達の集会みたいなシーンが以前にあったと思いますが全然覚えていません。その時は蒼面鬼の首が転がっていただけで今回の第7話を観ても全然繋がってこないのでチンプンカンプンです。理解できていないことを覚えてはいられないので週間のアニメをシャッフルで観るということ自体、やはりナンセンスであるとしか言えないです。
こういった風にシャッフルする意味が分からないという声を集めて話題にする炎上商法なのでしょうか・・・それならば私はまんまと乗せられてしまっています(笑)
第8話 「仲間と仲間」
時系列的にはシャッフル版の第3話の続きとなっています。何度も同じことを書くようですがシャッフル版の楽しみ方が分かりません。時系列がシャッフルされているのでサリー達の実力も分からなければ、相手の鬼達の強さも分かりません。キャロットの他の鬼達との関係も分からないので?の連続です。時系列版で観ていても今書いたことは分からないかもしれませんが、それでも時系列順で観ていればそこまでのストーリーで分からないということが分かっているので話は全く違ってきます。
今回の終わりでホーソンを助けに魔女が来てくれますがシャッフル版で観ている人は誰?って感じです。ですがEDのキャストではウィニー(CV.戸松遥)と出てきます。時系列版であれば既に魔女の名前がウィニーであることが分かってはいるのでしょうが、シャッフル版では分からないのですから、シャッフル版では魔女と記載するべきではないでしょうか。確かにEDのそこだけを変えるのは無駄な手間かもしれませんが、シャッフル版で楽しんで頂きたいという思惑があるのだったらそこにはこだわるべきだと私は思います。そういったところのツメの甘さが、ただ奇を衒ってシャッフル版で放送してみましたという浅はかな考えとしか思えません。
第9話 「ミコトとミコト」
頭の中で時系列を整理できなくなってきました。時系列順に並べるとこの話がどこに入るのかイマイチ掴めません。
ミコトの昔の話となっています。この1話を観ればミコトというキャラの生い立ちが分かる構成になっているのですが、感想としてはミコトって鬼と人間のハーフだったのか・・・ということ。
これって結構衝撃的な内容となっているはずですが意外とさらっとやりましたね。せっかくシャッフルしてやっているのですから、昔の話よりも先に本編でミコトって何物なんだ・・・?と思わせてから、今回の話をやればもっと効果的だったのではないかと思うのですが・・・。
ミコトは自分で角を取りましたが、それでも強いことに理由があるのでしょうか。あれ角無いのに強いんだと思わせることがシャッフル版ならではの見せ方なのでしょうか。
シャッフル版にすることによって情報がシャッフルされていて、私の頭の中もシャッフルされてしまっているのが、シャッフル版の現状となってしまっています。
第10話 「戦禍と恨み」
シャッフル版で言いますと第8話の続きとなります。アバンタイトルでホーソンを助けた魔女が敵に対して西の森の魔女ウィニーと凄んでOPに入りますが、シャッフル版の視聴者的には誰?そんなに凄まれても・・・って感じになってしまったのではないでしょうか。
ミコトは本編で鬼に眠らされて悪夢を見ているわけですが前回の第9話のミコトの生い立ちのストーリーが悪夢の内容となっているということなのでしょうか。シャッフル版で観ていると何が何だか分からなくなってしまいます。そう考えさせることが監督の意図なのかは分かりませんが第8話のあとに今回の話をやった方が楽しめるという視聴者の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
そもそも時系列順を観ろよっていうツッコミを頂くかもしれませんが、地上波がシャッフル版と言うことは制作側はシャッフル版で視聴者に観てほしいのだと認識して私は視聴しています。正直私自身も時系列版を観た方が面白いだろうなということは薄々感じています。
第11話 「理想と現実」
正直今まで書いてきたことと同じことぐらいしか書く事が無いです。シャッフル版でいうと第7話の後の話ですね。約1ヶ月も空くと全然前回の内容を覚えていませんでした。根本的に私はシャッフル版というものに対して否定側の人間ですが、今回のこの話がこのタイミングだったことに関しては今までで一番ナンセンスだったのではないでしょうか。
今回は サリーの魔力が膨大であること・フラウが卯人ではないということ・ホーソンの実力・魔女の正体・蒼面鬼が死んだタイミング・髪鬼が出てくるタイミング など結構大事な要素がたくさんあったと思います。これだけの情報を知らずに今まで観てきたわけですが、これだけの情報を事前に持っていて視聴したほうが絶対に楽しめたに違いありません。
前出した要素はある意味ルールみたいなもので、ルールを知らずに何かを楽しむのは難しいと言わざるを得ないでしょう。
監督には是非とも何故この順番でのシャッフルにしたのか詳細に説明してもらいたいものです。最近は政治の世界ではよく説明責任という言葉が使われるような世の中ですが、私的にはこの件に関して上田監督には説明責任があると思いますよ(笑)
第12話 「決意と別れ」
まさかこれが最終回になるとは・・・。前回の続きとなりますが時系列的に見れば途中の話です。
詰まるところ時系列的に見れば最終話は第10話になるのでしょうか。もはやシャッフル版を頭の中で時系列順に並び替えるのも難しいです。ブログに残しているから何話がどれかというのが分かりますが、頭の中で並び替えられるほど記憶に残ってはいません。一種の脳トレですかね。
時系列版を観ていないので分かりませんが第10話が最後になっているのでしょうか・・・。それですと中途半端な最終話な気はしてしまいます。
今回の話は少し最終回っぽい終わり方をしましたが、そんなのに私は誤魔化されたりはしません。だって意味分からないことだらけですもん。
~総評~
正直に書いてしまえば 観る価値は無い です。
観る価値が無いというポイントはある意味観る価値となりえるところでもあります。
それでも観ようと思っている方には、観るのであれば必ず時系列版で観なさいとだけ言っておきます。シャッフル版に存在意義はありません。
この作品に2期があるのかは分かりませんが、観ようと思っている方はメチャメチャ中途半端な形で終わってしまうということを覚悟しておいた方がいいでしょう。2期の放送が決定するか、2期の放送が終了してからでも観るのは遅くないと思います。
ただ前述した内容を読まれるとどれほどのクソアニメなんだと思われるかもしれませんが、作画のクオリティやSE、主題歌に声優などは基本的なレベルよりも上にあると思われます。
ストーリーの内容にしてもつまらないわけではありません。良くなかったのは監督の思いつきぐらいでしょう。最初から時系列版だけを念頭に置き、脚本・構成をしっかりとすれば標準偏差値を超えたことは間違いないでしょう。
原作ファンの方にとってはさぞかしお気の毒だったことだと思います。
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