第1話 「工作員、派遣します」
他の惑星侵略の為に戦闘員を派遣する。こんなことを言っては元も子もないが、しょうもない臭いしかしない。しかし、それが良い。
1話は今後のストーリーが展開するの為の設定の説明とプロローグといった感じである。説明間が強く、状況把握をしやすい内容となっている。ライトノベルの中で設定や状況を説明するには長々と活字にすればよいが、アニメではできない。それをやろうとすればナレーションを入れるのが簡単な解決策であるが、それでは面白味に欠けてしまう。本作では一切そういったことは無く、会話の流れの中で上手く整理できているように思う。会話のテンポも良く、思わず笑ってしまうポイントも存在する。
設定としてはSF感があり、タイトルにも戦闘員と入ってはいるが、コメディ感が強めのストーリーである。SEもちょっとした遊び心が入っているのもまた良い。
ストーリーの今後の展開は分からないが、少なくとも会話のテンポの良さで楽しく観れる作品である。
エンディングで主題歌が流れるが主題歌を担当する 伊藤美来 はアニメ本編には出てこないのだろうか?
声優陣もなかなか面白味のあるメンバーが揃っている。アーティファクトの声優が 新田恵海 だったのが一番目に留まってしまった(笑)
第2話 「商売仇を蹂躙せよ 」
主人公の戦闘員六号(CV.白井悠介)がグライス王国で小隊の隊長を任されることとなる。小隊のメンバーに新しく2人を迎え入れ初任務を行なうなどコメディ的な部分と魔王軍と戦うことになるなどバトル的な部分もある回。バトルパートもあると書いたがバトルパートも半分はコメディみたいなものである。戦闘員六号の人間味も描写されるシーンもあり、コメディメインの中にもしっかりとした内容も含まれている。
各キャラにはちゃんとした設定が存在するが、設定が存在しているだけというアニメもある。このアニメでは設定が存在していて、その設定をしっかりと笑いに結び付けているという点で、しっかりとした構成になったいると改めて思わされる。
相変わらず会話のテンポも良いので24分間を飽きることなくしっかりと観ることが出来る。内容としては大したことないかもしれないが、しっかりと視聴者に観続けさせることの出来るクオリティが存在している。
ED曲は女性声優主要メンバー4人となっている。エンディングアニメーションの色使いはJ.C.STAFF感があるなぁ~と思わされるのは私だけではないはずだ(笑)
第3話 「正しい塔の攻略法 」
今回は魔王軍が占拠している塔をを制圧して秘宝を手に入れるという話だが、まぁ内容としてはありきたりなものである。だが相変わらず会話のテンポの良さに笑いも混ぜてきて、飽きることなく24分を視聴することが出来る。今回で言えば塔の攻略法も理にかなっているし、魔王軍との戦いも正しい。今後もこのような展開で話が進んでいくであろうが、このクオリティがあれば最後まで飽きることなく観れるだろう。
会話のテンポの良さや笑えてしまうやり取りは脚本や絵コンテ、そして演じる声優達の実力が揃っていてこそ成り立っている。私の主観ではあるが人気声優を集めたわけでは無いが、なかなか良いキャスティングとなっている。
戦闘員六号の手取り18万は妙に日本の現状感があって笑ってしまった。
第4話 「悪の幹部の倒し方」
本当にしょうもない。くだらない内容である。しかし、それが良い。相変わらずしょうもなくて笑える。会話のテンポも良いので、コメディとして24分を楽しめるが、しっかりとストーリーも展開していくので話の展開も気になる。ちょっとしたエロ要素を含めているのも◎魔王軍側でもキャラしっかりと立っている。
何故かスノウの作画のクオリティが低いことが多いように思うのは私だけだろうか・・・?今回は作画が不安定な気がした。特にこれ。
今後『BLUE REFLECTION RAY』のようなクオリティにならないことを期待したい。
第5話 「ヒーローになるために」
終始笑ってしまいました。特にチャックマンとユニコーンのくだり。そんなコメディ感満載の24分ですが、次回の第6話のタイトルが『戦闘員、派遣します!』とアニメタイトルと同一のものになっていて、次回に向けてのいわば溜め回ともなっています。
炎のハイネ(CV.瀬戸麻沙美)が魔導石を拾うシーンの直後に悪行ポイントが貯まるシーンがあります。てっきり炎のハイネが地雷に引っ掛かったのだと思いましたが、本当に街の子供の家にエロ本を投げ込んだ件の悪行ポイントだったのでしょうか(笑)今回の最後で炎のハイネはボロボロになっていますけど・・・。
悪行ポイント500ポイント以上貯まってますが、チャックマン1回で何ポイント貯まるのか気になります。
次回のタイトルからも分かるとおり、次回は見せ場となるであろうから期待したいですね。
第6話 「戦闘員、派遣します!」
今回はアニメタイトルと同一の副題ということで、見せ場であるということは一目瞭然・・・ですが、第5話まではほとんどがコメディ要素で構成されていたので作画のクオリティはそこまで気にならなかったが、バトルシーンなどが多くなり THE見せ場 というところでは作画のクオリティの低さが目立ってしまう。なぜか分からないが、アリスと炎のハイネに関しては他のキャラクターよりも丁寧に描かれている気がするのは私だけだろうか・・・。
Aパートの終わりでスノウのパンツを下ろしてアイキャッチに入るのだが、アイキャッチでスノウの悲鳴やスノウが戦闘員六号を殴るSEなどが入っても良かったのではないだろうか。もしくは、アイキャッチに入る前の悪行ポイントのSEをアイキャッチで入れても良かった気がする。
OPが入る前のいわゆるアバンタイトルが今回は無かったということで、24分間を一気に観せたい気持ちが制作側にはあっただろうが、作画のクオリティがついてこなかった感じはある。そこまで酷かったわけではないが、アニメ前半戦のクライマックスと考えれば不完全燃焼感は残る。
そんな中でも、ちょくちょく入れてくるコメディ要素は面白かっただけに余計に勿体無かった。
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