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『ピーチボーイリバーサイド』の評価・感想

(C)クール教信者・ヨハネ/講談社/「ピーチボーイリバーサイド」製作委員会

作品名:ピーチボーイリバーサイド

制作:旭プロダクション

公式サイト:https://peachboyriverside.com/

オススメ度:1.0(シャッフル版)

2021/09/19 第12話の感想総評を追加しました

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あらすじ

童話「桃太郎」の舞台「日本」から少し離れた西の大陸。そこには人々を脅かす鬼や魔物が跳梁跋扈していた。ある平和な国のお姫様サルトリーヌ・アルダレイク(通称サリー)は一人の旅人キビツミコトと出会う。サリーは彼との出会いを契機に旅立ち、外の世界で様々なことを知っていくのだった。

引用元: ウィキペディア(Wikipedia)

第1話 「元姫と卯人」

桃太郎を題材にした作品。第1話で良し悪しを評価をするのは難しいが第一印象は上々である。

旭プロダクションが制作だが、なかなか珍しい。旭プロダクションはグロス請けは多々有るが元請けはあまり多くは無い。しかし、2021年になってからは何作かあるので今後はより元請けに力を入れていくのだろうか。

第1話を観た感じでは作画も良いし音楽もカッコイイ。ストーリーはよくあるファンタジーといった感じがするが、こういった作品はストーリーに可も無く不可も無いため丁寧に作れば最後まで楽しく観れるものでもある。

第1話ではよくある最後に主題歌が掛かる構成になっているが、主題歌に入る前の本編の切り方がかっこいいところから、追い討ちをかけるようなかっこいいイントロが流れる。主題歌は Q-MHz feat. 鈴華ゆう子 の『Dark spiral journey』でとてもカッコイイ仕上がりになっている。Q-MHzって時点でかっこいいのは想像がつきますよね・・・。もう何もしなくても食べるのに困らなさそうな人達ですし(笑)

第2話 「鬼と人間」

主題歌がカッコイイと前回書いた。第1話のムードに流された可能性もあるかとも思ったが、改めて聴いてもカッコイイ・・・

内容は置いといて、演出はやはり良い。サウンドに作画の安定感も相まって、観ていて特に不満なども無い。

前回も少し登場したがミコトを演じるのは東山奈央。男役を演じるのは珍しい。むしろ声を聴いただけでは東山奈央とは分からない。だが特に違和感なども無く、さすがは東山奈央といったところか・・・。第2話を見る前に0話というものを知ってしまったので視聴してみたわけだが、想像以上に重要な内容でしっかりとした創りだったので、まだ観ていない方は観てみると良いかもしれない。

内容は置いといてと前述したが、普通に毎週視聴するだけの面白さはある。この普通というのは近年放送されているアニメの偏差値から普通ではないだろう。特に今クールでは間違いなく平均より上であろう。

第3話 「サリーと岐路」

前回0話というものについて書いたが、私はTV放送版いわゆるシャッフル版を観てこの記事を書いている。しかし正直なところ、個人的には時系列順で良かったのではないかと感じている。私は一応dアニメも登録しているが、今回は上田繁監督の考えを理解するためにも、あえてシャッフル版を観ているわけだが監督の意図は今のところ分からない。分かる人がいれば教えて欲しいものである。原作を読んでいる人は違う印象を感じることが出来ていいのかもしれないが、初見では興醒めである。

今、全12話を観ることが出来るというのであればシャッフル版でも良いが、1週間空くことを考えればナンセンス以外の何物でもない。インタビューで『涼宮ハルヒの憂鬱』を例に出していたが、引き合いに出すこと自体もナンセンスだろう。

特にシャッフル版の第2話から第3話にかけては衝撃的な終わり方だったのにシャッフルすることにより全てが台無しになってしまった。

今の時代1クールには何本ものアニメがある。製作側は良いアニメか悪いアニメか評価してもらう以前に最後まで観てもらうというハードルがあるだろう。上田繁監督がインタビューで言っていることはそのハードルを越えたもらったあとの話だろう。アニメがたくさんあるので観るアニメを取捨選択している側からしたら、今回のシャッフル版という試みは取捨選択の捨を選択するべき要素の一つとなってしまうだろう。時系列版もシャッフル版も両方観てくれということなら、それはそれで押し付けが過ぎる。せめてTV放映版を時系列版にする方が無難だったであろう。

第4話 「姫と桃」

以前に書いた0話というものが今回になります。時系列順で言えば私が0話と言っているのものが第1話ってことですよね。

前回、上田繁監督の意図が分からないと書きましたが、今回でより分からなくなりました。何かしら感じて頂きたいことがあるからシャッフルをしているはずですが、今回がこの話である意図はどういったものなのでしょう。もっとサリーやミコトについて描いた後に今回の話をやれば感じ方も違ったかもしれないが、私はシャッフル版の第1話を観た後にこの話を観て、今回もう一度観たわけだが特に印象が変わるといったことは無かった。もちろん私が上田繁監督の意図を汲み取れていないと言われてしまえばそれまでなのだが、どれだけの視聴者が意図を汲み取れているだろうか。

私は絶対に時系列版で観た方が良いと思っている。それでも私はシャッフル版で観るが・・・。

人間の記憶なんてそれほど優れたものではないだろう。一週間もすれば前回がどんな終わり方だったかを思い出すのに少しばかり時間がかかってしまう。制作している側からすれば、制作しているのだから記憶に鮮明に残っているだろうが、視聴者はそこまで1アニメに全力で向き合ってはいない。制作側の自己満足はおおいに結構ではあるが、視聴者側の目線に立った上での自己満足であってもらいたいものである。

第5話 「フラウと吸血鬼」

もう内容云々を評価するに値しません。だって全然意味分からないんですもの。

時系列をシャッフルしているせいでキャロットが何でフラウに懐いているのかも分からないので観ている側としては、どういった感情で観ればいいのかも分かりません。

何度も言うようですがどう考えてもTV放送版は時系列順で良かったでしょう。そんなことはないという人がいれば楽しみ方を御教授願いたいです。

原作知らない状態でこれはどうしようもないです。コミックスでいえば1巻の次に2巻と4巻どちらが読みたいかと問われれば100人いれば100人が2巻と答えるはずです。

作画や演出、サウンドなどは出来がなかなか良いだけに勿体無さ過ぎます。シャッフル版というものが監督やプロデューサーだけの気まぐれなのか、全会一致での決定なのかは分かりませんが、仮に前者だとしたら制作に関わった方々はお気の毒です。

私は最終話まで意地でも時系列版は観ませんよ(笑)

第6話 「キャロットとミリア」

今回のは前回の時系列的に続きってことでいいんですよね・・・?初めて時系列通りに放送されたってことになりますよね。普通に分かりやすくて良かったんですけど(笑)

フラウが八百屋のおっさんに差別されて、今回でもフラウの為にサリーが八百屋のおっさんを殴るなど前回の話があってこそといったシーンもありました。こういうことを考えれば時系列をシャッフルするという考えには至らないと思うんですが、なぜそんな考えに至ったのでしょう。
仮に今回の話が時系列順で放送されなければキャロットの人間への怒りやサリーへの不信感などが薄れてしまいます。それにサリーたち4人から仲間感の演出効果も薄れてしまったでしょう。そういったことを考慮して今回は前回から時系列的に繋がっていたのか、それは監督だけが知っているのでしょうか・・・。

今回はそれなりに楽しめました。その要因は間違いなく今回と前回の話が時系列順に繋がっていたためでしょう。

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