2021/09/22 総評を追加しました
あらすじ
始まりは四年前、君塚君彦は地上一万メートルの空の上でハイジャック事件に遭遇する。その飛行機の中で君塚は謎の探偵・シエスタと出会い、その助手になる。それから三年間、二人は世界中を旅しながら秘密組織《SPES》との戦いの日々を過ごす。そして三年後、君塚はシエスタと死に別れる。
引用元:ウィキペディア(Wikipedia)
シエスタの死からさらに一年後、君塚の前に夏凪渚が現れ、人探しを依頼する。
~初回放送の感想~
最近は第1話で2話分やるアニメがたまにありますが、この作品も一挙2話という構成です。私的には初っ端から一挙2話というのはデメリットの方が多い気がしています。
アニメを観るときに再生を押したら48分と出てきたら長い気がしてしまいませんか?私は長い気はしながらも観ますが、それでも後回しになってしまうことが多いです。後回しにされ、時間の都合がつかずにそのまま第1話を観てもらえなかったら勿体無いというのが私の考えです。
しかし、『探偵はもう、死んでいる』の第1話では2話構成で正解だったのではないかと考えています。
1話目と2話目の区切りは良く、そこで来週に続いても何も問題も無い話の構成でしたし、終わると思わせるようなカット割だったとは思います。
但し1話のみだった場合、バトルアクションシーンに気合が入っているなとは思いますがストーリー的に先が気になるかといわれると、そうでもないと思います。2話目の終わりでシエスタがもう死んでいるといった描写がある為、その真相が気になるので次回も観ようという気にさせられます。私は2話構成じゃなくても観ると思いますが・・・(笑)
前述しましたが飛行機内でのバトルシーンの作画は素晴らしかったです。まだ観ていない人には一度観て頂きたい。今後の展開が謎解きがメインなのか、それともバトルなのかラブコメなのかは分かりませんが作画のクオリティを今のままで続けて頂きたいと思います。
主人公の君塚君彦を演じる長井新という声優を私は知らないのですが、何の違和感も無く48分を観れました。何者なのでしょうか・・・。
探偵はもう、死んでいるのだとしたらシエスタ(CV.宮下早紀)の出番は少ないのでしょうか・・・可愛いのに残念です。
~放送中間の感想~
第1話でシエスタがもう死んでいるという終わり方をし、2話以降は夏凪渚(CV.竹達彩奈)が登場して、渚の心臓はシエスタのものだという結構衝撃の展開に・・・。第3・4話ではシエスタの心臓を受け継いだ渚が事件の解決に乗り出す話となっているが、5話目からはまたシエスタとの過去の話に戻ります。
こういった展開の作品は他にもありますが、このアニメではどっちがメインなのでしょう。どっちがメインでもいいのですが、このままシエスタとの過去の話で最終話までいき、シエスタが死んで第2話に結びつくという形になるのだとしたら何だか物足りなさを感じてしまいます。
それとも過去と現在の事件を交互にやっていく感じになるのでしょうか。
そもそもになってしまいますが、最終話までにキレイにまとまるのかという疑問も残ってしまいます。
アニメのタイトルに探偵という言葉が入っていますがそれほど推理感はありません。推理させるような手掛かりの伏線が描かれるというよりは、結果が出た時にこういうことでした的なノリに思えます。
謎解き的なものを期待していた人からしてもバトル的なものを期待していた人からしても、物足りなさを感じてしまっているのではないでしょうか。私自身もたまにあるアクションシーンで第1話のような気合の入った作画が、第1話以降には一度も無いため少しガッカリしております。
シエスタは可愛いですが、このアニメを楽しむポイントがイマイチ掴み切れません。普通に楽しく観てはいるのですが印象に残るシーンが第1話のバトルシーン以外に無いのは残念なところです。
~総評~
普通です。なんというか普通です。全てが平均点といった感じなのです。きっと三年後にはこのアニメが存在していたことなんて忘れてしまっていると思います。2期があれば観るとは思いますが無さそうな気がしてしまいます。
第1話のような神作画が十二話通してバトルシーンで存在していれば視聴者への記憶の残り方もまた一つ違っていたでしょう。
ストーリーも凄く中途半端な感じで最終回を迎えてしまったのは否めません。キリをよくするのには2クール必要だったのなら、もう少し原作が進んでからアニメ化をするべきだったのではないでしょうか。
もちろん12話で2期を期待させておいて三年後に・・・という流れも悪くは無いですが、それでしたら前述したようにもっと記憶に残るものにしないと難しいでしょう。最低でも最終話のバトルシーンでは第1話のバトルシーンよりもクオリティでその上を必要があったはずです。
主人公とシエスタに関しては結構な時間を使って描いてきたので問題は無いのですが、夏凪渚と斎川唯に関しては一つの事件を描いただけなので、視聴者側からしてみれば何の思い入れも無く第11話・最終話とイマイチ気持ちが入っていかないのです。それよりもシエスタが死んだところの方がマジか・・・という感情になった人達も多いでしょう。
構成や演出がもう少し頑張れていれば、もう少し違った印象になっていたかもしれません。
全体的には悪くなかったという印象ですがチェックするアニメが数話ある中で一番最初にチェックするというアニメではなかったと思います。
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