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『現実主義勇者の王国再建記』の評価・感想

(C)どぜう丸・オーバーラップ/現国製作委員会

作品名:現実主義勇者の王国再建記

制作:J.C.STAFF

公式ページ:https://genkoku-anime.com/

オススメ度:4.0

2021/09/28 総評を追加しました

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あらすじ

異世界へと召喚されたソーマ・カズヤ(相馬一也)の「おお、勇者よ!」というお決まりの台詞からの冒険は始まろうとしなかった。自ら富国強兵とする案を国王に申し述べたが、王位を譲られてしまい、国王の娘が婚約者となってしまう。

ソーマはまず、この国を再建しようと、自身にはない知識や技術、才能を持っている者の募集を始め、ソーマの前に、王となる5人の人材が集まった。彼らは多種類の多才な能力を持つのか、そして現実主義的な考え、およびソーマは、国民たちをどう導こうとするのか。異世界内政となるファンタジーが幕を開けようとする。

引用元:ウィキペディア(Wikipedia)

初回放送レビュー

最近1クールに必ずはある異世界召喚ものです。

笑える内容ではないはずなのですが笑えてしまいます。異世界に召喚されて、そなたは勇者だというだけで笑えてきちゃうのは私だけでしょうか・・・。しかも召喚されても特に驚かずに状況を飲み込む主人公。さすがにもう少しばかり驚いてくれないと視聴者が置いてけぼりです。

異世界召喚された主人公が現実主義の王政により王国再建していくという設定は面白味もあるが、主人公が18歳というのは気になってしまう。18歳の地方公務員ではまだそれほどのノウハウを持ってはいないだろう。せめて大学生とかの方が引っ掛かりもなく観ることが出来るのだが、その辺に関してはアニメ化と関係ないので置いておこう。

このアニメを視聴者にどう観て欲しいのかという意図は分からないが、少なくとも私は主人公がどうやって王国を再建していくのかという見方をしている。しかし、第1話からペースが早過ぎて王国が抱えている問題点や隣国との関係性の描写が少なく、何をどうしたという結果ばかりが描かれていて、どのようにといったところの描写が足りていない気がする

そういった点では同じ異世界召喚モノである『盾の勇者の成り上がり』の出来が良かったのかと気付かされる。2期の放送時期が延期になったのは残念だ。

タイトルに合わせて第1話の終わりは「あなたって、凄く現実主義なのね」というセリフで終わらせたかった気持ちも分かるが、王位を譲られてから10分でここまでの展開に持っていくのには無理があったように感じる

今後はしっかりと視聴者に伝わるように王政を描いていくことが出来れば面白いアニメになる可能性もあるかも知れないので、次回以降の展開を期待していきたい。

放送中間時レビュー

普通に楽しく視聴できています。異世界召喚モノで勇者という立場に置かれるアニメは最近腐るほどありますが、このアニメの勇者は今のところ一切の戦闘がありません。召喚された王国の王政を描いていくアニメになっています。まだ自国の再建だけで隣国との交易などは描かれていませんが今後は描かれていくのでしょう。

具体的にいえば王国の再建のための人材集めや自国の飢饉の改善など、しっかりとした設定をキッチリとストーリーの流れに乗って描けていて、観ている側としても自国の情勢を把握しながら観ることが出来る為とても楽しめる構成になっています。

ストーリーと全く関係の無いところでいえばリーシア(CV.水瀬いのり)が可愛いです。主人公の許婚と言う立ち位置になっていますので今後の二人の関係性の変化もとのしみの一つとなっています。第7話にして既にリーシアはソーマに惹かれてしまっています。

第3話の人材集めの回ではジュナ・ドーマ(CV.上田麗奈)が歌声を披露しますがその時に歌う歌が林原めぐみの『Give a reason』だったのには思わず何故?となってしまいました。スレイヤーズを思い出した中年の方も多かったのではないでしょうか。

第1話を観た時には設定的にあまり期待はしていませんでしたが、思っていたよりもずっと話の内容がしっかりとしていて楽しめる内容になっています。1クールでどこまで描いて、どのような終わり方を迎えるのかは分かりませんが、2期うんぬんは置いておいてキリの良い感じで終わっていただきたいと思います。

~総評~

最終話の終わり方は中途半端である。しかし放送後に第2シーズンが2022年1月より放送されることが発表された。この中途半端な終わり方で1年以上待たされたり、ましてや続編があるかどうかも分からない状態でこの終わり方なら、かなりの低評価になってしまうが、3ヶ月待つだけの分割二期であれば何の問題もありません。むしろ中途半端な感じに終わってしまったからこそ続きが気になるというものです。もちろんそれは内容が面白いためです。

アニメ開始時はまた異世界召喚モノかと思いましたが観てみると他のアニメとは一線を画する内容となっています。何か作業をしながらのながら見ですと内容を理解できなくなってしまうくらいに周辺各国等との関係性などがしっかりと描かれています。キャラクター達も個性的で、またその個性がストーリーの中で重大な役割を担っていたりとポイントを抑えています。

『現実主義勇者の王国再建記』というタイトルで敬遠してしまっている人もいると思いますし、第1話を観て、また異世界召喚モノかと思い視聴するのを辞めてしまった方々もいることでしょう。しかし、私自身もそのような印象を持ちながらもストーリーが進んでいくたびに面白さを感じる作品でした。

2021夏アニメの中では上位に入るアニメだと私は思います。

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