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『恋と呼ぶには気持ち悪い』の評価・感想

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第7話 「推しへの愛」

多丸君と亮が本屋でエンカウントするのはそれほど重要なことではないだろうが、松島と一花のエンカウントは重要な意味を持ちそうです。松島と一花がトウホウについて語るときのトウホウの手を振り払うアニメーションで一花が「神作画」と言っていますが、神作画とまではいかなくとも確かにしっかりと描かれていて良かったです。

亮が父親と険悪な感じですが、そこら辺もしっかりと描かれるのでしょうか・・・?既に第7話なのに、まだまだやらなくてはいけないような内容がたくさんあるような気がします。

バレンタインを前に一花は既に亮に気があるような描写がありますが、松島の亮への気持ちの描写を観るとED曲の『リナリア』のサビの部分は松島の為の曲のような気がしてしまいます。

『恋と呼ぶには気持ち悪い』ではアニメ本編にED曲を被せることが多いですが、あまりに多すぎてあまり良い効果を得られていないように思います。『リナリア』はとても良い曲なので本当に見せ場だけで使えば、観終わった後にも視聴者に相当余韻が残すようなこともできたと思います。その辺に関しては勿体無い限りです。

第8話 「好きな人は」

今回はバレンタイン回です。一般的にバレンタインといえば渡すところがメインであることが多いのですが、今回は渡すところではなく渡した後の葛藤や心情がメインとなっています。

内容的にはしっかりとしているように思いますが、構成が本当にこれで良かったのかには疑問が残るところです。

まず、アバンタイトルが松島のシーンですが、これだと松島のバレンタインがメインのように感じてしまいます。アバンタイトルが長くはなってしまいますが、一花が亮に抱きついて家を出て行ったところでOPでも良かったのではないでしょうか。OP明けが松島でも気にならなかったと思います。

また、いつもはED曲を本編に被せてくるのに今回は被せてきませんでした。むしろ今回こそ被せる必要があったように思うのは私だけでしょうか・・・。帰り道にED曲被せながら、一花に亮や多丸君の今までのシーンを回想させて、サビに入るところでいつものようにエンディングアニメーションに入れば良かったのでは・・・。

全てが私個人の主観的な見解ではありますが、もっと見せ方を変えれば、より良い作品になったように思います。

松島が頑張ってチョコを渡した後の描写が全然無いのも少し気になってしまいます。

第9話 「自分の答え」

構成にちょくちょく文句付けちゃってますが、今回は悪く無かったです。最初観ている感じだと一花と多丸君がスマホでやり取りした後にオープニングが入るかと思いましたが、多丸君がフラれて解散になった後の7分半までやってからのオープニングとなりました。OPが今回は無いかと思いましたが入れてくるタイミングはとても良かったと思います。

前述しましたが今回は特に文句とかはありません・・・が、それじゃ書く内容が無くなってしまうので、あえてこうだったら良かったのに・・・と思った点を一点だけ。

第9話は松島が「私じゃダメかな?」と言って終わりますが、この松島のシーンの後に一花のワンカットを入れて欲しかったなと思います。理緒と多丸君の回想は入ったのだから、一花のことが亮の頭をよぎらないはずは無いはずです。松島のシーンの後に一花のワンカットが入れば『リナリア』の「そぐわない♪ありえない♪」の歌詞とちょうど一緒になって、アニメ内の年の差という問題点により焦点を当てることができたのではないでしょうか。

あくまでも私の個人的な意見ですので戯言だと思って聞き流しておいて下さい・・・。

第10話 「傷つく覚悟」

内容はとても良かったと思います。内容 と書いたのはちょくちょく作画がイマイチだったことが気になってしまったからです。基本的に『恋と呼ぶには気持ち悪い』は作画が安定していましたので少し残念さを感じてしまいました。

(C)もぐす・一迅社/恋きも製作委員会

椅子の輪郭は特にですが、全てにイマイチさを感じてしまいます。亮のスーツの襟の広がり具合も気になります。

(C)もぐす・一迅社/恋きも製作委員会

なんか高校生のアニメ同好会とかで描いたようなクオリティです。益田の足の位置も気になります。益田そんなに近くに座っていなかったはずです。仮に右足がその位置なら左足も見えててもいいのではないでしょうか。

その他にも各種小物の作画はイマイチなものが散見されました。

再度書きますが内容や構成はとても良かったと思います。良い感じだと思いながら観ていましたが最後に私的に凄く残念なポイントが一つだけありました。そのシーンがこちらになります。

(C)もぐす・一迅社/恋きも製作委員会

作画が悪いとかそういった話ではありません。

亮がホワイトデーのお返しに松島にサブレを渡したのですが、松島は「頑張った日のご褒美で食べようかな」と言って受け取っていました。正式にフラれた松島は色々と亮にアドバイスした帰りにサブレを一口食べた後に「今日は頑張った日だから、食べてもいいよね」と呟きます。

このセリフ必要でしたかね・・・?原作でも存在するのかもしれませんがこのセリフ無かった方が良かったと思ったのは私だけでしょうか・・・?

そんなセリフ無くてもアニメを観ていた人ならばフラれた後も松島は気丈に振舞っていたことは分かっていると思います。サブレを一口かじった瞬間に松島がものスゴく頑張ったということは視聴者全員に伝わったはずです。わざわざセリフなんて無くても良かったのではないでしょうか。むしろセリフがあったことによって何だか説明臭くなってしまい凄く勿体無く感じてしまいました。

第11話 「高校生」

溜め回です。それ以外に感想はありません(笑)

一花の今後、亮と亮の親父の今後、一花と亮の今後など今回では全ての溜め回となっていました。

こういった何気無い回でもクオリティが安定しているのは素晴らしいの一言に尽きます。

今回は終盤で一花が亮に何かを言おうとして邪魔が入ってしまうという良い雰囲気を残しながらの終わりだったのですが、今回は本編にEDを被せてこなかったです。時間の都合なのか演出の都合なのかは分かりませんが・・・。

ただ、被せることもないいつも通りのEDかと思っていたらEDの最後の方のイラストがいつもとは変わって一花と亮になっていました。桜の中でのイラストとなっていましたが本編で花見をしていたからなのか、一花と亮が両思いであるということが本編内でも演出された流れで二人に春が来たということも含めてイラストが二人のものに変わったのでしょうか。後者だとは思いますが・・・。

第12話 「気持ち悪い」

不完全燃焼です。完全っに不完全燃焼です。

前回の終わり方から1話で終わらせるのに無理がありませんかね。冒頭で理緒が既に不機嫌オーラ纏っていて情緒不安定なのかと思いますし、一花と亮も急に心情の変化があり過ぎです。

最終回で二人の心情や関係が変化しますが24分間の中で描く量を超えている気がします。原作もこれくらい急ピッチで最終話を迎えているのでしょうか・・・。打ち切りみたいな感じがしてしまいます(笑)

良かった点といえば挿入歌で『リナリア』を掛けるタイミングだけでしょうか。まぁ、王道の演出ですけど。

一花の告白の一番の見せ場のシーンですが画面の色使い暗過ぎます。曇りの日なのは分かりませんがここの画面の明度はもっと明るい方が一花と亮の二人の心情がもっとリアルに伝わりますし、観ている側としても明るい気分になれると思います。『スーパーカブ』を見習って欲しいところです。

松島や多丸君のことも一切触れずに終わってしまうので、なんだかスゴくモヤっと感の残る最終回になってしまいました・・・。

~総評~

原作を知らずに観た人にはイマイチ伝わりきらない作品だと思います。原作ファンからすると12話に収めるのには無理がある為、満足度の足りない作品になってしまっています。

しかし、その分細かいことは気にしないライトユーザー向きの作品といえるかもしれません。

個人的には構成や演出に色々と問題点のある作品です。作画は安定したクオリティがあっただけに勿体無いです。12話に収めなければならない製作側の事情もあるかもしれませんが他にもやりようがあったのではないかと感じてしまいます。

もちろん理想は16話くらい使ってじっくりと描きたいところではあります。そうすれば、かなり良い作品に仕上がった可能性もあると思います。

12話じゃ足りないけれど24話にするほどの内容が無いというのが難しいところだったかもしれません。『俺妹』みたいに16話に出来れば良かったのかも知れませんね(笑)

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