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『不滅のあなたへ』の評価・感想

©⼤今良時・講談社/NHK・NEP
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第8話 「怪物兄弟」

25分の中に人間の様々な感情や性質が詰め込まれていて、それを視聴者に伝わるようにしっかりと創られていて、それにより視聴者も様々な心情にさせられる。ネガティブな心情にさせられることも多々有るので大人向けのアニメとなっている。

今後はフシとグーグーの関係性やリーンがどう関わってくるのかや、ピオランと酒爺の本質はどこにあるのかなど気になる点は多々ある。

ニナンナ編で最終的にマーチが死んでしまった点などを鑑みると、グーグーにとってハッピーエンドで終わるのを期待するのは難しいのかもしれないが、あまりネガティブな路線に進んでしまうと付いて来なくなってしまう視聴者も多いのではないだろうか。もちろん原作があるので内容が決まっているのは重々承知の上ではあるが・・・。

原作を読んでいないので分からないが、マンガよりもアニメの方が様々な演出によりキャラクターの心情を描写することが出来るので、このアニメに関してはマンガで読むよりもアニメの方が楽しめるのではないだろうか・・・

第9話 「深い記憶」

グーグーの過去やリーンの悩みなどキャラクターを深く知ることのできる回となっている。しかし、その分進展はあまり無い。

このアニメは原作も続いているのでどこまでやるのかというのは気になる点ではあるが、一週間おきに観てこのペースで進んでいくとなると飽きてきている人もいるのではないだろうかと推察してしまう。私自身も一週間おきというよりは、まとめて一気見したいタイプのアニメである。

内容自体は面白味もあり、各々のキャラクターの感情がしっかりと描かれていて楽しめてはいるものの、次回にもあるようなバトル的展開の必要性を私はあまり感じない。このアニメの見せ場はバトルよりも登場人物たちの関係性や成長にあると思っている。もちろんこれは私自身の見解であり、原作否定というものではないということは理解して頂きたい。

週間少年マガジンで連載しているが、少年というよりは大人向けアニメといった感じがハンパない。

第10話 「新しい家族」

バトルシーンのスピード感や迫力は素晴らしいです。特にグーグーが火を吹くシーンに関しては正にド迫力といった感じです。

バトルシーンのクオリティはもちろんですが、そこに付随してくるグーグーとフシの絆もしっかりと描かれていて心にグッとくるものがあります。それらを演出するにあたってのBGMや効果音も素晴らしい仕事をしています。

これでグーグー編?が終わるのかと思いきや4年が経過して次回で話が展開するとなると、今後の展開が気にならないわけがないです。第10話の構成としては完璧ですね(笑)

4年経過したグーグー逞し過ぎます・・・。

第11話 「過去からの贈り物」

素晴らしい出来です。眠気すら忘れるほどの出来で映画を一本観たかのような重厚な満足度がありました。思わず二回観てしまったほどです。

前回で一つ山場が過ぎ、物語をもう一度動かす時には何気無い話から動き出したりすることが多いですが、今回の話はグーグーの過去との決別やリーンがグーグーの過去の全てを知り、グーグーが報われて運命の歯車が噛み合い始めるかのような展開になっています。

このままグーグーのハッピーエンドで終われば心が温まる内容でしたが、まさか最後にもう一展開起きるとは。ハッピーエンドで私は十分でしたのに・・・。

特にリーンが真実を知るシーンでの静けさやBGMに風の音、声優の演技など、劇場版かと思ってしまうようなディティールにこだわった作り込み。何度観ても素晴らしいです。

次回の展開も気になりますが、出来ればグーグーには報われて欲しいと思うばかりです。

第12話 「目覚め」

来週から観るのを辞めようかな・・・と思わせるぐらい悲しいお話です。普段生活していてもそれほどハッピーな事など無いのですから、アニメの中ぐらいはハッピーな感じにして欲しいというのが私の考え。しかし、それだけ感情移入して観ることが出来るということは良いアニメでもある証拠です。

バトルもスピード感がありながらもどうなっているのか分かりやすい構図となっていて、とても見やすかったです。

グーグーが死んだことをリーンに知らせないようにフシも頑張ります。リーンもフシが死んでグーグーが生きていると思っているように話は進んでいきますが、最後では気づいていると思わせる一言を発します。そこまでの演出が少しぎこちないように感じるのですが、それはリーンがどことなく気づいているというところから来る違和感だったのだと思います。

このフシとリーンのやり取りの中には、フシがグーグーと生活する上で成長してきたという証もたくさん含まれていました。

基本的に悲しいアニメですが、良いアニメであることには間違いないです。

第13話 「高みへの意志」

25分間のうち前半で前回の余韻を引っ張りながら、後半で新たなストーリーへの展開へ進めていく感じがとても素晴らしい。25分間使って前回の余韻を引っ張りすぎると展開の遅さが気になってしまうし、だからといってすぐにストーリーを展開していくと今までの話が大したことなかったように感じてしまう。

前回の話と話の区切りも良かったが、今回もとても良い。視聴者の中でもグーグーの死を思い出しながらも、次の展開が気になって次回が楽しみになるような終わり方になっていた。

シリーズ構成の素晴らしさを改めて実感できるような回となっていたと思う。

第14話 「自由の島・ジャナンダ」

中弛みと言いますか、凄く退屈な回に感じました。必要な回なのかも知れませんが、あまり長い期間をネガティブな空気のまま進められてしまうと飽きが来てしまいます。もう少しだけでもテンポ良く進めばイメージも違うのですが、今回の話は不快なまま25分が過ぎますし、次回が気になってしょうがないという感じにはならない内容だっただけに観た後の満足感というものは皆無でした。

もちろんストーリーの進行上必要不可欠だったのかもしれませんが、もう少しやりようがあったのではと思ってしまいます。

できれば今回の回には全くの無駄がなかったと思わせるだけの次回のクオリティが欲しいところです。

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