第7話 「恋慕」
三島ハンパなく熱いんですけど(笑)どうやっても後藤さんというキャラを好きになれないのは私だけでしょうか・・・。
三島の言葉は吉田に響いたようにも観えますが、響いていたかどうかは今回だけでは分からないので、今後の展開への伏線となっているのかもしれませんね。
以前から沙優は吉田に惹かれていましたが、今回で完全に吉田への恋心が描写されています。第7話のタイトルがまさしくといったところなのでしょう。吉田の恋愛感を語るシーンもありますが吉田が男前過ぎてヤバイです。
ほのぼのとした休日の時間からのコンビニに沙優の兄貴が来るという突然の事態で第7話は終わります。第6話までの一区切り間からのストーリーの展開は、視聴者側の心情の揺さぶり方を知ってるかのようで次回も気になります。
エンドカードでは制作が project No.9ということもあって『ロウきゅーぶ!』のオマージュで「まったく年上は最高だぜ!」と書かれていました。また、下に書いてある「mata-mitene」も『ロウきゅーぶ!』感が出てて笑ってしまいました。
第8話 「夏祭り」
完璧な内容でしたね(笑)
内容もさることながら、Aパートのカラオケでの三島の演技は素晴らしかったです。石原夏織が熱演過ぎて2回観てしまいました。
Bパートは夏祭りに行くわけですが、わた飴を沙優が買うときに巾着から財布を取り出そうとするところで吉田が止めます。この時に吉田は前回の三島に言われたことを思い出して、「これくらいのものオレが・・・」から「オレが買ってやりたいんだ」に言いなおします。Aパートでのカラオケのお金の時は三島に指摘されて、今度映画おごるくらいだったのにです。ここに吉田にはあまり自覚の無いであろう沙優と三島の差があるのだと思います。それを三島は感じ取ることができるからこそAパートでの描写が存在しているのです。
ちょっと勿体無かったと思うのは、沙優が巾着から財布を取り出すときのシーンがイマイチだったことです。
おばさんの体邪魔ですよね。もう少し違う角度からの描写でも良かったのではないでしょうか。
吉田と沙優の関係がお互いにとって大切なものになってきたところで、沙優の兄が吉田の家に沙優を迎えに来て次回に続きます。まったく気になってしまう終わり方をさせてきますね。
第9話 「過去」
あっという間の24分でした。端的に言ってしまえば沙優の過去が分かるだけの話なわけですが、ストーリー的には重要な内容なので、この話に盛り上がりとかは不必要です。
沙優の過去は結構悲惨なものでしたが沙優の地元が旭川でいじめというワードが出てきてしまうと、実際にあった事件を思い浮かべてしまってあまり良い気持ちはしませんね。知らない人は『旭川 いじめ』で検索してみるといいかもしれません。まぁ、アニメと事件は何の因果関係も無いので私の個人的な考えであって、アニメの内容がどうこうといったものではありません。
意外にも想像以上に沙優の兄貴は良い人でしたね。吉田が良い人なのはもちろんですが、改めてあさみの人の良さや、大人びた考え方などが描写されていました。
沙優と母親が言い合いになるシーンでは市ノ瀬加那の熱演を観ることが出来ます。デビューからそれほど経っていないのに素晴らしい演技でした。どんどん成長していますね(笑)
今回は溜め回であり、ここからのラストスパートが気になる展開となっています。
第10話 「証明」
沙優が旭川に帰る前のいわゆる決戦前夜といった感じです。
帰る前にちょっとしたトラブルが起き、吉田の中での沙優の存在の大きさを改めて知ることになります。吉田にとって沙優がどれだけ大きな存在かを知らないのは吉田だけであり、吉田自身が沙優の存在の大きさを自覚します。
また、このトラブルをきっかけに吉田の周りにいる人達がどれだけ良い人か、どれだけ周りの協力があって吉田と沙優の関係が成り立っているのかが描写されています。
前日の夜に沙優が吉田と同じ布団に入るこちらのシーンですが、
アップですらない何気無い沙優の表情ですが凄く沙優の嬉しさを感じることの出来る作画となっていて、とても良かったと思います。
さらに布団の中でのこちらのシーンでは
沙優の不安げな表情に市ノ瀬加那の息遣いが、一層沙優の不安さを表現出来ていてとても良かったです。そりゃこんなの見たら吉田も「オレも北海道に行ってやるよ」って言ってしまいますよ(笑)
第11話 「覚悟」
沙優と吉田が北海道に向かい、沙優が過去に向き合う回となっています。面白いという要素はほぼ無いかもしれませんがクライマックス前の溜め回となっています。北海道に向かうところから実家に帰るまでで24分間を使うので、ストーリーの展開としては少し間延びしている印象を受けますが視聴している分には特別間延びしているという印象は受けませんでした。ストーリー的には進んではいませんが内容がしっかりとある24分になっていたからでしょう。
実家に戻って母親にビンタされて終わりますので、かなりインパクトがあり次回が気になる終わり方となっています。
話は変わってしまいますが沙優と吉田が札幌で時間を潰す為に入ったカフェの店員、少し圧が強くなかったですか・・・?私が客だったら間違いなく気になってしまいます。
沙優が学校の屋上に入ろうとして扉が開かなかったシーンですが、扉の鍵がサムターンだったので普通に開くんじゃないですかね・・・。細かいかもしれませんが、これは明らかな作画ミスですよね(笑)
第12話 「母親」
24分間がシリアスな展開なので面白さとかそういったものは一切ありませんでした。次回ハッピーエンドで終わるのかは分かりませんが、ハッピーエンドで終わるためのクライマックスといったところでしょう。
それにしても沙優の母のイカれっぷりがヤバイです。そのイカれっぷりの設定を120%引き出すことが出来ている柚木涼香の演技もヤバイです。さすがキャリアを積んできている人の演技はひと味もふた味も違います。むしろ柚木涼香の演技に作画の方が少し追いついていない感すら感じます。
吉田の素晴らしすぎる人間性を見てしまうと、いかに自分が汚れているのかを実感させられてしまいます(笑)
普通に考えたら赤の他人が人様の家庭の事情にあそこまでクビをツッこむなんて・・・という意見もあるかもしれませんがアニメなのでいいのです。あとは気持ち良く最終回を迎えてくれればOKです。
第13話 「母親」
特別意外な展開もなくハッピーエンドで終わりますがそれで良いんです。その王道のハッピーエンドを視聴者の人達も求めていたはずです。高校を卒業して自立した沙優が、出会った場所で吉田と再会して終わりを迎えるなんて、大方みんな予想が出来たはずです。出来たはずですが逆にその終わり方じゃなければ納得できなかったと思います。
OPが今回は無く、ED時にOP曲が流れるといのは第1話や最終話には良くあります。今回終わりにOP曲が流れたのですが、その時のカットが沙優が旭川に戻ってから再会するまでの時間経過のカットとなっています。
少し覚悟を決めたような強張った顔で登校する沙優、沙優のレシピを見ながら料理してみる吉田、学校で昼休みに同級生に声を掛けられる沙優、カラオケでストレス発散する三島、母と兄と食卓を囲む沙優、後藤さんから告られたのかは分からないが断る吉田、断って一人ベランダで酒を飲む吉田、卒業証書を持っている沙優と視聴者が知りたかったであろうことの全てが詰め込まれていて素晴らしい構成でした。
今までのED曲は掛から無いのは構成によるものだったのかも知れませんが、私的には沙優がもう「Plastic Smile」をする必要性が無くなったということをED曲をかけないことで表現したかったのかと深読みしてしまいます。
最終話まで沙優が可愛くて大満足です。
~総評~
オタクが観るアニメです。オタクでない人に勧めても好感は持ってもらえないのでやめておきましょう(笑)いかにもラノベといった感じの内容ですがそれが良いのです。2010年代前半を思い出すかのような感じで、最近は異世界ものが多くなりすぎてこういったアニメは少なくなってしまいました。
現実を描いてはいるけどそんなことありえないだろ思わせるファンタジー感があり、そこに沙優の可愛さと成長をを描いていくという作品です。
作画も比較的に安定していて登場する女性キャラも魅力的に描かれています。
綺麗に13話でまとまっており、心残りも無く終わるのも良いところ。
良くないところを挙げるとすれば、吉田の正義感などに視聴者が自身の汚れ具合に気づかされてしまうところかも知れません・・・(笑)
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