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『かげきしょうじょ!!』の評価・感想

(C) 斉木久美子・白泉社/「かげきしょうじょ!!」製作委員会

作品名:かげきしょうじょ!! 

制作:PINE JAM

公式ページ:https://kageki-anime.com/

オススメ度4.5

2021/09/28 第13話の感想総評を追加しました

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あらすじ

大正時代に創立された「紅華歌劇団」は、未婚女性達のみで構成され、美しい舞台で人々の心を魅了させる劇団である。神戸にある劇団員の育成を目的とした「紅華歌劇音楽学校」では、毎年難関を突破した女学生が入学してくる。渡辺さらさをはじめとする第100期生は、希望や葛藤を抱えながら未来のスターとなるべく、日々奮戦する。

引用元:ウィキペディア(Wikipedia)

第1話 「桜舞い散る木の下で」

私は宝塚好きではないのでそこまで興味をそそられる内容ではないと思いながら第1話を観たが、これが意外とイケるのである。

内容よりも先に一番に私の気を引いたのは音楽である。随分世界観にマッチしたBGMが流れるなと思っていたら音楽は斉藤恒芳だったのだ。アニメで宝塚をやる(宝塚ではないが・・・)のにこれほどの適任がいるだろうか・・・否、いない。

アニメ 制作がPINE JAMというのはなかなかに珍しい。今後は歌劇シーンもあるだろうがしっかりと描けるかがポイントになってくるだろう。

第1話の感想ということで渡辺さらさ(CV.千本木彩花)と奈良田愛(CV.花守ゆみり)について書くところだが、キャストを見たときに一番に目がいってしまったのは沢田千夏・千秋の双子の姉妹を演じているのが松田利冴と松田颯水だったということである。これを見て「おぉ~」と思った視聴者も少なくないはず。

始まったばかりで今後は分からないがスタッフやキャストの陣容的には期待していきたいと思わせてくれる作品である。

第2話 「銀橋を目指す者」

アニメ本来の面白さに加え、宝塚もこんな感じなのかなという観点からも楽しめる作品となっています。

今回は先輩達を含め登場キャラクターのキャラクター性が描かれています。先輩達も人が良さそうだけど腹黒い感じや意地悪そうでもきっと良い人でありそうな感じなど、王道と言ってしまえばそれまでですが個性的なメンバーがそれぞれいることによって、今後のストーリーも楽しみになってきます。

私のイメージですが今まで千本木彩花はあまり個性の無いようなキャラクターを演じることが多かった印象ですが、今回の渡辺さらさというキャラクターは個性が強めで千本木彩花の代表作になりそうです。

ED曲が宝塚風のいかにもな感じでとても良かったです。この曲を歌える千本木彩花と花守ゆみりは今までの仕事とは違った新しい何かが開けそうな気がします。

次回はアニメのターニングポイントとも言われる第3話なので期待大ですね。

第3話 「クマのぬいぐるみ」

奈良田愛の過去のトラウマが明かされる回となっていました。それはトラウマになるわってくらいのレベルでしたね。正二さん出てきた時点で変態感がハンパ無く出ていて良かったと思います。それだけ視聴者側に不穏な空気感を感じさせるというのも制作側の様々な要素が重なり合ってなせる業です。観ているこちら側まで気持ち悪い気分にさせることが出来るのは、視聴者に伝えたいことを100%伝えられてるということになります。

ストーカーらしき男が出てきて、さらさが愛を守ってくれる感じで今回は終わりましたがこの件がどうなるのかも気になってしまいます。第3話でこの件は解決すると思っていたので、そこを引っ張ってきたのは意外でした。これを機にさらさと愛が仲良くなっていくのでしょうか・・・。

まだ3話ですが、さらさが男役トップでオスカルを、愛が娘役トップでアントワネットをやるのかなどが既に気になってしまいます。アンドレはどうなるの・・・など疑問もたくさんあります。

私の周りでも評判が良い作品なので、観ていない人はまだ全然追いつけますので是非観て頂きたいです。

第4話 「涙の上書き」

キモオタさんメッチャ良いヤツです。奈良っちがアイドルを辞めた経緯が分かる回となっています。

今回は1話まるまる使って奈良っちについてやるので学校生活の進展は無いですが、さらさと奈良っちの関係が大きく進展する内容となっている為、次回以降はサクセスストーリーの始まりとなっていきそうです。

サブタイトルであるさらさの涙の上書きに当たるセリフですが、15歳にして素晴らしい価値観まで辿り着きすぎです。そもそも渡辺さらさは良い人過ぎて嫌う理由は見当たらないのですが、男の私にはきっと分からない世界があるのでしょう・・・。

今回のエンディングは前回から変更されていて、杉本紗和(CV.上坂すみれ)山田彩子(CV.佐々木李子)が歌っています。曲は一緒ですが詞が変更されています。また、エンディングアニメーションもED曲を担当する二人がメインとなっていて手の込みようには感動しました。

アニメのイベント企画で実際に声優たちがベルサイユのばらをやるとなったら観に行きたいですね。

6.23奈良の開国は笑ってしまいました・・・。

第5話 「選ばれし乙女」

今回は山田彩子メインの話。私が想像していた展開とは少し違いました。てっきり私はここでもさらさが余計なおせっかいというか活躍して山田を救うのかと思っていましたが、まさか山田を救うのが歌の小野寺先生だったとは・・・。橘先生とは違って優しすぎます。それにしても吐きダコってそんなにできるものなんですかね・・・。実際に見たこともないです。

こうやって主人公以外のキャラクターがしっかりと描写されるアニメは人間関係が多角的に見ることもできて面白いので私は好きです。

奈良っちがさらさに友達になりたいと告白した後に時間経過があって奈良っちの髪型が変わりましたが、髪型を変える奈良っちの心境の変化などがどこかで描かれていても良かったかもしれなかったですね

さらさが男役のトップになると言っているから奈良っちが娘役のトップになる決意の表れだったのだと勝手に思っています(笑)

第6話 「スターの片鱗」

サブタイトルがスターの片鱗となっていますが、今回の終わりではさらさがトップにはなれないと言われてしまいます。きっとさらさは他の人が演じたものを演じているのでしょう。私の勝手な想像ですが(笑)

演劇の授業の実技でE班だけが演技しているシーンが描かれていますが、これだけのことなのにE班4人のキャラクターが描かれていてとても楽しめました。奈良っちが漢字を読めないなどの設定は無くてもストーリーの構成にはそこまで問題ないような気もしますが、間違いなくあった方が視聴者は楽しめると思います。

それにしても奈良っちのツンデレ具合がハンパ無くて堪らないですね。さらさに一応とはいえ彼氏がいたという設定などもメインストーリーとは少しばかり外れたところにある気はしますが、そういったちょっとした部分がスパイスのようにジワリと効いています。またこれが伏線として今後どれだけメインストーリーの方に影響してくるかも気になります。

第7話 「花道と銀橋」

夏休みにさらさが実家に帰省する際に奈良っちを連れて行く話になりますが、このあらすじだけを見れば2話やれるぐらいの内容になりそうなものを、しっかり1話でまとめていました。もちろん2話やっても問題は無いのですが、1話にまとめながらも物足りなさといったものは無く、要所を締めたとても良い構成になっていたと思います。
何よりもなぜ奈良っちを連れて東京に行くことになったかということを20秒弱のアバンタイトルで簡潔に説明したあたりが素晴らしいです。アバンタイトルでこの話の流れを説明した為、前回のさらさがトップになれないという終わり方を視聴者に若干忘れさせた後に改めて新幹線内で話を戻してくるあたりに秀逸さを感じました。

どういった経緯でさらさが歌舞伎と縁を切ることになったのかもとても分かりやすかったです。何度も同じことを書くようですが、まとまっていてとても素晴らしい構成でした。

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