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『かげきしょうじょ!!』の評価・感想

(C) 斉木久美子・白泉社/「かげきしょうじょ!!」製作委員会
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第8話 「薫の夏」

サブタイトルからも分かるように星野薫(CV.大地葉)がメインの話となっています。EDで渡辺さらさよりも上に表記されるぐらいです。

全13話で丸々1話使ってサブキャラの話をやるのかとも思いましたが、これが意外といい話でした。薫と辻陸斗の未来がどうなるのかと気になってはしまいますが、それは皆さんのご想像におまかせします系です。終わりの「好きでしたって言ってあげてもいい」という薫の真意も気になるところです。これは過去形なのかそれとも今までずっと・・・という意味なのか。

アバンタイトルでちょっとだけ奈良っちとさらさのシーンがありましたが、ED曲も薫が歌っていましたので24分間ほとんど薫でした。

構成や作画などのクオリティもしっかりとしていて、24分間の短編アニメを観ているかと思わせるだけの作品に仕上がっていました。良い出来なので内容を知っていても2回目も普通に観れてしまうくらいです。

第9話 「ふたりのジュリエット」

沢田姉妹の双子がメインの話となっています。いきなり話が逸れますが、このまま色々なキャラクターの紅花に対する想いを描いているうちに最終話を迎えてしまうのではないでしょうか・・・。2期が決まっていたりするのでしょうかね。私個人としてはさらさのサクセスストーリーが観れるものだと思って視聴していましたので、少しばかり予想外の展開となっています。

もちろん今のように他のキャラクターがしっかりと描かれているのも面白いので問題は無いです。

話を戻しますが、沢田姉妹の双子の話となっていてED曲も二人で歌っています。松田姉妹が歌っているなんてファンからしたらたまらない回となったのではないでしょうか。

これだけ色々なキャラクターを描かれてしまうと、100期生全員の今後というものが気になってしまいます。

第10話 「百年に一度の秋」

今までのなかでは一番内容の薄いものになっていたのではないでしょうか。面白くなかったというわけではありませんが24分間使って視聴者に伝えたかったものは何なのかというのには少し疑問が残ります。

私個人の見解ではありますが今回の話でのキャラクター達の成長というものは、さらさがお客様が観たいものを理解して演じるということでしょうか。むしろさらさにアピールされるまで気が付かなかった紅花の先輩は少しばかりお粗末な気もしますが・・・。

前回から紅花の先輩方が多く描かれていますが残り少ない話数でそこまでの必要性があったのかとは思ってしまいます。2クールならば何の問題も無いのですが、このまま不完全燃焼で最終話を迎えてしまうのは残念ですのでここからの盛り上がりには期待したいところです。まぁ12話ではなく13話まであるので大丈夫だとは思います。残りが2話か3話かでは、ここからフィナーレを迎えるにあたって大きな違いになってきますし・・・。

第11話 「4/40」

超絶胸熱な展開でした。適当なバトルアニメなんかよりも熱い展開です。てっきり奈良っちがジュリエット、さらさがロミオでいくのかと思いきやティボルトでのリベンジマッチとは。奈良っちがさらさにアドバイスするところなんかも奈良っちの成長を感じられるところですが、奈良っちの髪の毛が少しずつ伸びているところも、成長と共に時間経過を見える化できていて良いです。

オーディションでの奈良っちのジュリエットは作中でも鳥肌立ったというセリフが出てきますが、観ている私もゾクッとしてしまうほどの描写となっていました。普段の奈良っちの感じとオーディションの時の花守ゆみりの演じ分けが素晴らしかったです。

ロミオとジュリエットの内容は知っていますが、さらさの「悲しいくらい手の届かないものを無邪気に当たり前のように持ち去っていくロミオ」というセリフにあるように、そんな風にティボルトについて考えたこともないので、そう考えればティボルトの気持ちも分かるような気がします。

最終話に向けて熱い展開になってきましたので次回以降がとても楽しみでしょうがないですね。

話は少し変わりますが奈良っちと聖先輩の会話のワンシーンで「実力なんて後からいくらでも付けられるわ」というセリフが、ゼーガペインの頃からの今までの声優歴のある花澤香菜が言うのにものすごく重みを感じたのは私だけでしょうか(笑)

第12話 「きっと誰かが」

第5話で山田彩子がメインの話は終わりかと思っていましたが、なんとこちらが大本命。半分以上、山田彩子の話です。それにしても平山センスないですよね。どう考えても紅花に入る前から山田は可愛いでしょうに・・・。

オーディションの時の山田彩子と杉本紗和は鳥肌が立つくらいに迫力満点のシーンに仕上がっていました。佐々木李子の歌唱力に上坂すみれの演技力はもちろんのことですが、映像の迫力に間の使い方、山田の歌唱シーンでは山田の演技を最大限に表現するためのSE。全てが揃ってこその完璧なアニメーションに仕上がっていました。

正直なところ『Just Because!』の時にこれだけの力があれば、間違いなく『Just Because!』も名作となっていたと思います。

次回で最終話となっていますが、いよいよ最終話でさらさのオーディションということになります。奈良っちに紗和に山田と来て、これを凌駕するようなワンシーンとなるのが今から楽しみです。

最終話を前にして私の中では既にかげきしょうじょ!!ロスが起きています。

それにしても小野寺先生良い人過ぎます・・・。

第13話 「かげきしょうじょ」

ついに渡辺さらさがオーディション登場にして最終回。歌舞伎を諦め紅花に入学したさらさですが、自分の中に染み付いていた歌舞伎の存在により結果的にはオーディションに受かることができます。個人的に杉本紗和の憎悪100%のティボルトも嫌いではないですが・・・。ワンシーンだけでなく薫のロミオも観てみたかったですね。

ジュリエットは奈良っちではなく山田彩子になります。奈良っちがオーディションに落ちてさらさが受かる、この結果が今後の展開を尚更期待さてくれます。オーディションに落ちた奈良っちが受かったさらさのことを遅くまで待っているのも、最終話で奈良っちの成長が見れてとても良かったです。

最後には奈良っちが「さらさと一緒に銀橋に立つ」というセリフで締めくくられます。こんなセリフを聞いてしまったら続編を期待してしまいます。視聴者としてもさらさと奈良っちが銀橋に立つところを見てみたいです。

~総評~

個人的にはかなりオススメできるアニメとなっています。原作を読んでも面白いのかもしれませんが演技を描くということもあって、アニメにしてそこに実際に演技や音楽が入ることによって臨場感と言うものが全く別物です。アニメの中のキャラクターの演技を描いているわけですが、それと同時にそこを演じている声優の演技力も楽しめる作品となっています。

最終話にしてキリが良く構成も素晴らしかったです。2021夏のアニメの中にはもっと中途半端な終わり方でありながら続編の発表すら無かったアニメもありますが、それでも『かげきしょうじょ!!』の終わりには続編制作決定のお知らせを期待してしまいました。

続編があるかどうかは分かりませんが、『かげきしょうじょ!!』誰が観ても楽しめる熱い内容となっています。まだ未視聴の方は是非とも見て頂きたい作品と仕上がっています。

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