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『さよなら私のクラマー』の評価・感想

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第7話 「躍進のチーム」

今回は比較的良い出来だったと思います。もちろん他のアニメと比べてではなく、このアニメの中での話しですが・・・。越前のナレーションと一緒に振り返る形式だったのも、今回の話が分かりやすかった要因の一つです。

しかし、やはり気になる点が一つ・・・。

恩田がオウンゴールをしたシーンですが能見さんの解説では事前のポジショニングはこのような状態。

(C)新川直司・講談社/さよなら私のクラマー製作委員会

しかし、恩田が戻ってくる前の瞬間がこちら。

(C)新川直司・講談社/さよなら私のクラマー製作委員会

どう考えても背番号3の菊池がいないですよね。恩田のオウンゴールはいただけませんが、相手の10番のマーク外してたのは菊池ってことになりますよね。

さらにいえば、蕨青南のフォーメーションは4-1-4-1だったはずなので、ピボーテである曽志崎が戻って来ないのも不思議です。もちろん試合の流れの上で曽志崎が前にいた可能性はありますが、そこからのカウンターでしたら少なくとも恩田のオウンゴールは責められるほどのことではないでしょう。それまでの働きやコンディション不良は責められて然るべきですが・・・。

スポーツアニメをつくるというのは、やはり難しいのでしょうか・・・。

第8話 「追いかけてくる過去」

またです。またやらかしました。こちらが問題のシーン。

(C)新川直司・講談社/さよなら私のクラマー製作委員会

曽志崎の背番号が8に・・・。本来曽志崎の背番号はであり背番号8は本作の主人公である恩田の背番号です。サブキャラの背番号を間違えるならともかく、メインキャラの背番号間違うってどういうことですか。もう第8話ですよ・・・。完成後のチェックで気づいていないということは無いだろうと思うが、納期の関係か経費の関係かは知りませんがそのまま放送しなきゃならないほどに、切羽詰っているのでしょうか。

6月の映画は本当に大丈夫なのか心配になってしまいます。

海外のサッカー選手の名前が多々出てきて、サッカーに詳しくない人にとっては少しばかりとっつきにくい内容となっており、そういう視聴者達はサッカーアニメというよりも、青春アニメとしてこの作品を楽しんでいると思うのだが、背番号のミスなど初歩的なミスがあると観ている側は何か残念な気持ちにさせられてしまうので、そういうところだけでもしっかりとやってもらいたい。

今回だって内容としては悪くなく、ベッケンバウアーのシーンだってもっとカッコ良いシーンにすることだってできたのではないだろうか・・・。非常に残念ではある。

第9話 「赤の軍団」

胸きゅん開国の声優陣、豪華過ぎませんかね・・・。思わず違うアニメ再生してしまったかと思ってしまいました。

浦和邦成の紹介は意外としっかりとやります。浦和邦成戦で1期はキリよく終わるといった感じですかね。2期が決まっているのかは分かりませんが・・・。

決勝トーナメント1回戦で浦和邦成とやるのですが、当日は雨が降っています。しかし、雨が降っているという描写は各シーンに画面上から雨が降ってくるだけで、キャラクターが雨で濡れていたり、SEで雨が降っているという描写すらありません。ただの曇りの日を描いた後に雨の効果だけを付けただけみたいな感じに仕上がっています。

浦和邦成のユニフォームの手抜きも気になってしまいました。

(C)新川直司・講談社/さよなら私のクラマー製作委員会

多分これがちゃんとしてる状態

(C)新川直司・講談社/さよなら私のクラマー製作委員会

胸のロゴ手を抜きすぎじゃ・・・

まさか一年の間に胸のロゴのデザインを改悪したってことはないですよね・・・。

ことごとくツメの甘い、ツッコミどころの多いアニメだと思います。

ついでに言えば、浦和邦成のメガホンでの応援は音量上げるで家でもいいので、もう少し迫力を出した方が良かったと思います。菊池が「すげぇ~」と言っていますが、あまり凄さは感じなかったです。

第10話 「傷だらけの王者」

前回も書きましたが、もう少し雨の描写があったほうが迫力や臨場感を感じることができるとは思います。少し物足りない感じがあります。

しかし、それでも今までの試合の描写と比べれば浦和邦成戦はスピード感などが改善されていて、とても良くなっています。

浦和邦成に関してもしっかりと描かれていて熱い展開もあり、やはり改めて内容に関しては面白いと実感させられました。私はサッカーも好きなので浦和邦成の監督がイタリア人でコンテの5レーンシステムを使いカテナチオなのや浦和邦成の桐島千花がアイガードをしていてダーヴィッツと同じプレイスタイルなど、ちゃんとサッカーの細かい要素が散りばめられているところも楽しく観れているポイントです。

サッカーに興味の無いアニメ好きの人の目にはどう映っているのかも気になります。サッカー要素などを除いてアニメのクオリティだけを考えたらツッコミどころ満載ですし・・・。

アニメは浦和邦成戦で一度終わるといった感じになるのでしょうか。

第11話 「隣を走る人」

今回から何故か雨の演出が少し増えていました。顔に雨粒が付いていたり、動いた時に水しぶきが飛んだりと前回はあまり無かった描写です。私がここで書いたのを読んで増やしてくれたのでしょうか・・・。(そんなわけ無いですが)

今回は全体的にクオリティが高かったように思います。もちろん今までの出来と比較しての話になりますが・・・。それでも今回はサッカーとしてのスピード感や迫力が十分にありました。

よりクオリティを上げればより良くなるだけのポテンシャルを持っている作品だと思います。

浦和邦成戦はクライマックスです。OPかEDをカットして、もっと試合内容を濃いものにしても良かったのではと思ってはしまいます。BGMの使い方などは見せ場そのものだったので私としてはOPをカットするのがベストという意見です。むしろEDも無くても良かったかもしれませんね。

第12話 「野心と選択」

アバンタイトルで前回までの振り返りに3分ぐらい使うわけですが勿体無くないですか・・・。OP・EDも含めたら6分以上あるんですよ。本編が18分以下って勿体無さ過ぎるでしょ。次回の13話で綺麗にまとめて終わらせるための構成だったとしても、違う方法があったと思います。納期に間に合わず作画を使いまわしてナレーション入れてきたとしか思えないのですが・・・。

安達太良アリスの話をしっかりと描くのはいいのですが、そっちの方にばかり力が入ってしまって本編の方がイマイチになってしまっては本末転倒です。今回は解説や心情を語るシーンなどが多く動きのあるシーンが少なく感じました。心情などは動きのあるシーンの最中に回想で入れても良かったのではないでしょうか。アニメで立ち止まっているシーンで回想を入れても止まっている感じがしてしまいます。マンガであれば基本的に1コマ1コマ見ているので違和感を感じませんがアニメは別です。時間の流れをイマイチ感じられなく試合内容の描写があまり多くないため、アニメだけを観ている人で試合展開を理解できている人はあまりいないのではないでしょうか・・・。

次回、どのような感じで終わりを迎えるのでしょうか・・・。

第13話 「根幹をなすもの」

アバンタイトルで試合終了のホイッスルが鳴りますが、もう少し期待感や絶望感を描いてからのホイッスルの方が良かったのではないでしょうか。アニメが始まってすぐにホイッスルとなってしまったのでよく分からない感じになってしまいました。

第1話から通しての構成で原作と順番が入れ替わったりしているところなどがあり、わざわざ入れ替えてまで入れる必要は無いのではと思ってしまう箇所もありました。それでも第13話のアニメのオリジナルの終わり方は2期が無いと考えた場合には良かったのではないでしょうか。特にCパートの能見の会見を幼少期のみんなが観ているシーンなんかは素晴らしかったです。

しかし2期が無いのだったら構成には多々疑問が残ります。ナレーションが越前である必要性すら無かったのではないかと感じてしまいます。

~総評~

とても辛口な意見になってしまいますが『さよなら私のクラマー』はアニメ化に失敗してしまった作品と言わざるを得ないでしょう。

このレビュー内で書いた作画のクオリティや構成の甘さもそうですが、もっと根本的なことを言ってしまえば、そもそも全13話でやるような内容ではありません。もちろん今後2期が製作される可能性もありますが、2期が製作されるとなれば1期にわざわざ持ってきた内容が仇となってしまいます。

恩田希に憧れる越前がナレーションをしていましたが、その越前が恩田と同じピッチに立つところまでないと最終回の最後の「やっぱりサッカーは皆でやった方が楽しい」も効果半減です(笑)

越前の成長以外にも宮坂の成長や田勢のマルチロールにダンシングスワンの活躍、恩田のアンカー、最終的には田勢のファルソ・ヌエベに蕨青南のゲーゲンプレスなど蕨青南だけでも見せ場はたくさんあるので勿体無いですね。栄泉船橋戦とか激熱なんですけどね・・・。

でも、正直このクオリティで続きを作られるのなら続きは無くていいと言うのが率直な感想です。せめてOPアニメーションくらいのスピード感は欲しいです。

アニメ『さよなら私のクラマー』を人にオススメできるかと聞かれれば、私はオススメしないです。原作はオススメできます。作者のサッカー愛も伝わってきますし(笑)

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