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『戦闘員、派遣します!』の評価・感想

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第7話 「ペテン師系婚活女子」

前回が前半戦のクライマックスということもあって、今回は後半戦のプロローグ的なものになるのでストーリーが進むといった内容ではなかった。だが、相変わらずのコメディ満載のつくりで思わず笑ってしまうようなシーンが度々あった。

そもそも出だしでトラ男という謎の新キャラ登場・・・しかも声優は小山力也小山力也が語尾に「にゃん」をつけるだけで、もう面白い。しかもこのキャラが第7話の終わりでも出てくるという、ポッと出なのにいつのまにか主要キャラになっているという設定自体も面白い。

謎の生物モケモケと戦闘員六号が分かり合えたのにモケモケがすぐにスノウに真っ二つにされるなどコメディ要素が強すぎて笑ってしまう。すぐに殺されてしまう「もけもけ」しかセリフが無い生物の声優に久野美咲を使ってくるあたりもセンスしか感じない。

最初から最後まで小気味良いテンポで進む24分だった。こういったアニメが好きではない人からすれば、24分間ひたすらしょうもないアニメだったとも言える。まぁ、そういう人は第7話まで観てはいないだろうと思われるが・・・。

第8話 「腹黒系汚職騎士」

今回はいつもに増して酷い内容でした(笑)この酷いは褒め言葉です。

初っ端からティリスの「おちんちん祭り」から始まる衝撃はかなりのものでした。第1話の伏線がこんなところで回収されるとは思いませんでした(笑)ストーリーをしっかりと進めながらも笑いを疎かにすることなく24分をまとめるあたりは素晴らしいです。

日本の伝統の宴会芸の『ちょんまげ』には思わず声を出して笑ってしまいました。

今回ついに水のラッセル(CV.伊藤美来)が登場しました。しましたが、初登場ですでに作画がショボかったのですが・・・。

(C)2021 暁なつめ, カカオ・ランタン/KADOKAWA/「戦闘員、派遣します!」製作委員会

キャラデザのせいなのか、作画を担当したアニメーターの質なのかは分かりませんが頑張ってもらいたいところではあります。

アリスと炎のハイネとグリムはいつもそれなりに可愛く描けているのに、この差はなんなのでしょう・・・?

エロネタや下ネタも多い作品ではありますが変にエロさを感じることも無く、笑いとして描けているのは脚本や演出の成せる業だと思います。

第9話 「肉食系女子キメラ」

前回の話が続いているのですが、そこまで内容の無い話となっていました。24分使った割りにはAパートだけでもやれるんじゃないかと思ってしまう内容です。ちょいちょい面白いところはありましたが、このアニメで初めて24分間長く感じました。全12話を見据えての調整だったのでしょうか。

今回はあまり面白く無かった為、少し細かいところが気になってしまいました。

(C)2021 暁なつめ, カカオ・ランタン/KADOKAWA/「戦闘員、派遣します!」製作委員会

上記のシーンの次のシーンがこれ

(C)2021 暁なつめ, カカオ・ランタン/KADOKAWA/「戦闘員、派遣します!」製作委員会

手の位置とかおかしいですよね。細かいかもしれませんが気になってしまいました。

このシーンの切り替わりがアニメーターの切り替わりだったりするんですかね・・・。

そうじゃないなら、こういったところはしっかりとやってもらいたいです。

第10話 「キサラギ幹部、配信します!」

本編とは少し外れた箸休め的な回となっています。

キサラギ幹部がメインとなっていて、EDのキャストのテロップでもキサラギ幹部の方が戦闘員六号よりも上にきます。

あまり本編と関係は無いので無くても困りはしない内容となっていますが、今まで主にCパートにしか登場することの無かったキサラギ幹部達のキャラクターを知れる内容となっていました。

そもそもCパートしか出番が無いのだとしたら、勿体無さ過ぎる声優陣となっています。

今回は作画もクオリティが良く、キャラクター達が可愛く描けています。みんな大好きお色気要素も多めで作画もしっかり描かれ、笑いもしっかり入れてきながらもオチもしっかりとあるなど素晴らしい24分間の構成となっていました。

戦闘員六号が配信映像を見た際に胸のアップだけで「ベリアル様か・・・」に対してのトラ男の「よく分かるにゃ」など、ところどころでトラ男が良い仕事をしていました(笑)

前回がイマイチだっただけに今回はとてもよく出来ていると感じてしまいました。

ちなみに私は黒のリリスに1票です(笑)

第11話 「悪の幹部の泣かせ方」

戦闘員六号の鬼畜っぷりに終始笑ってしまいます。

魔族側である炎のハイネと水のラッセルの絆をしっかりと描いていることにより戦闘員六号側の鬼畜っぷりがより際立っていて良かったです。

序盤の車に乗っているシーンでの会話や魔族を夜襲するかどうかの会話など、ひとつひとつの会話シーンも相変わらずテンポ良く笑いを入れてくる為、24分間がとても短く感じます。

次回で最終回ということもあり次回に話が続く展開となっていますが、この回だけでもしっかりと楽しめる内容となっていました。

最終回も楽しみです。

第12話 「強い相棒と賢い相棒」

素晴らしい。素晴らしい下らなさです(笑)

下らない中でもしっかりとストーリーも12話でキリも良くまとまっていました。グリムの呪いやトラ男の性癖など各キャラクターの個性をしっかりと描けていていました。会話のテンポにBGMの使い方、ちょっとした良い話など様々な要素が良い感じに配分されていて、最終回にふさわしい出来だったと思います。

OP曲が最終回の最後に掛かるのはよくあるパターンですが、 伊藤美来の『No.6』のアップテンポな感じがアニメのイメージと合っていて、そこからのCパートの余韻を残す終わり方など良い感じでした。

~総評~

私的にはなかなか面白く、出来の良いアニメだと思います。BDを買うかと言われると買いませんが、十分に楽しませて頂きました。

少し残念な点としては作画に安定感が無かったということ。ところどころキャラクターが可愛く描けているだけにイマイチなシーンが気になってしまいます。

「結構アニメ好きなんだけどオススメのアニメある?」という人がたまにいますが、そういう人にはオススメできない作品です。しかし、今までにたくさんのアニメを観てきている方達には良さが分かると思います。もちろん好みがありますのでコメディ要素がいらないという方には本当にしょうもない作品に感じてしまうかも知れませんが。

コメディ要素に会話のテンポ、何だかんだでちゃんとしたストーリー、個人的には『戦闘員、派遣します!』の2期があると嬉しいです。キサラギ幹部の声優陣も良いメンツを揃えているのでこれだけで終わるのは勿体無いです。2期になればタイトルも『戦闘員、派遣します!!』になるのでしょうか・・・(笑)

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