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『聖女の魔力は万能です』の評価・感想

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第7話 「章間」

ついにアイラについての内容になります。アイラが召喚されてからセイが聖女だと回りに認識されるまでの間のアイラサイドを24分間描いています。カイルがただの無能な王子ではなく、少し自己中ではあるものの自分の正義と信念を貫いてアイラに接しているのが分かるなど、アイラとカイルについて詳しく描写されています。内容や構成・作画など悪くない第7話ですが正直なところ、あと2話ぐらい早くこの回があっても良かったのではないかと思います。

原作ではこの順番なのかもしれませんが、ラノベで読むのならともかく、アニメで観ている分には第1話から約1ヵ月半経ってからアイラサイドの話をされても今更感が否めないのではないでしょうか・・・。

このアニメはできれば完結してから一気見したいタイプのアニメだと思います。一週間ごとに観ているとあまり記憶に残らなくなってしまいます。まぁ、それを記憶に残るように製作するのが制作会社の腕の見せ所でもあるわけですが・・・。

第8話 「覚醒」

異世界世界の日常ものといった感じで、まったりとストーリーが進んでいくが第8話のラスト3分でいきなりバトルアニメのような展開に・・・。

全体的に作画はかなり良くできているがバトルシーンのようなスピーディーな展開でもクオリティの高さは健在である。故に私のようにバトルシーンをもう少し観ていたかったという視聴者も多数いるのではないだろうか。

今回のバトルシーンに関してはこのアニメの見せ場だったと思う。しかし、見せ場がラスト3分というのは少し物足りないように感じる。もっと、じっくりと描いても良かったのではないだろうか。とはいえ、このアニメで今までの7話分を頭の中で振り返った時に見せ場という見せ場は無かったように思う。そういう意味では見せ場というものがあって安心しているのも確かである。

見せ場であるかどうかは個人的な意見によるものだが、私としては第8話まで退屈な内容ではあった。

せっかく前回でアイラ側の話をやったのだから、今回西の森にセイが行くことになったという情報を聞いたカイルの反応なども見たかった気はする。

第9話 「聖女」

今回にてアイラの問題が解決します。カイル王子も愚直でカッコイイです。私が女性ならホーク団長かカイル王子かで悩んでいるところですね(笑)

アイラの問題は解決しますが、今までのアイラの情報が少なすぎて解決したのはセイ側から見たアイラの問題であり、アイラ側から見た場合には解決しているのかどうかは分からないところです。

召喚されてからどれだけの時間が経過して今に至るのかもイマイチ分からない為、アイラの今までの心情が分かりずらいのは少し勿体無いです。極端な話ですが今までの話はアイラがいなくても成り立ってしまうのではないかと思ってしまいます。

アイラのことだけではありませんが、もっと他の細かいところの描写も観てみたかったと思います。

ストーリーの進み方が凄くスローに感じてしまいますが、どのようにまとめて終わるのか気になってしまいます。12話で終わりですよね・・・?既に2期決まっているとか・・・。

第10話 「日記」

相変わらずストーリー的には進展しませんが、聖女の力については少しづつ明らかになっていきます。私としては、そもそもメインストーリーというか話の軸みたいなものはどこにあるのかな?という疑問を持ってしまいます。セイ自身は求めてはいないですが聖女の力の謎が解けていくのが本筋なのでしょうか。それともあくまでもセイの異世界生活の中に聖女の魔力という1つの謎が存在しているだけなのでしょうか・・・。活字で読む分には問題ないのですが話の基軸的なものがイマイチはっきりしない為、10週やってもストーリーが進んでいるといった実感はあまりありません。

また、映像にしてしまうとセイの感情がハッキリと見えるので、どちらかというとセイとホークの恋愛モノといった印象を強く受けてしまいます。

「私は知っている、聖女の力は愛の力だ」という薬師様のセリフで今回は終わります。セイもその事に自分で気づきますが、セイはそもそも聖女の力を求めているのかというのも疑問です。セイはただただ良いポーションを作れればいいだけなのでは・・・?

第11話 「窮地」

見せ場という見せ場もなくサラッーっと24分間が終わってしまいます。ノベルをそのままアニメ化しただけのような印象を受けました。次回を観てみないと今回が溜め回として成り立っていたのか、それとも構成の問題なのかの判断は難しいですが、原作が好きな人の目にはどう映っているのか気になります。

作画などのクオリティに関しては申し分無いのでストーリーや演出にもう少し抑揚が欲しい気もしてしまいます。

終わり際のスライムとの戦いではもっとピンチを演出してからのユーリとアイラの登場の方が盛り上がったのではないでしょうか。現状ですとそこまでピンチじゃないけど手伝いに来ました的な感じに観えます。

そういうアニメですからと言われてしまえば、それまでな訳ですが・・・。

第12話 「帰還」

キレイにまとまっていました。良くも悪くもキレイにまとまっていました。

聖女の魔力をコントロールできるようになり、瘴気に犯されていた沼地を浄化して戦いで燃えてしまった森を再生させクラウスナー領を救い、ホーク様と良い感じになり最後をキレイに終わらせる。文句の付けるところはないのですが、盛り上がりに欠けていると感じてしまったのは私だけでしょうか・・・。

結局のところ何故に聖女召喚は行なわれて、何が解決したのかがよく分かりませんでした。私の理解力不足でしたら申し訳ありません。この続きで描かれていくものなのでしょうか。

沼を浄化する時の聖女の魔力にて魔方陣が展開されるところなんかはクオリティも高くBGMも迫力があって素晴らしいです。でも肝心のクラウスナー領を救う動機というものが視聴者にイマイチ伝わっていないためか、のめり込んで見入ってしまうというところまではいきません。

1話からの内容をそこまで思い出せないというのが正直なところです。それだけインパクトを残せなかったということでもあります。

原作を読んでいる人がいたら意見を聞いてみたいところですね。良かったのか、それとも何が良くなくて原作の良さが伝わりきらなかったのか知りたいです。

~総評~

アニメとして面白いかと聞かれれば答えに困ってしまいます。伝わるかどうか分かりませんが、アニメとしてはイマイチですがアニメーション作品としては良い出来だったと思います。

アニメーションのクオリティも高く、原作の人気度からすれば面白くないわけないのですから、長編アニメとして製作・放送すれば印象も変わってきたのではないでしょうか。1クールだけでは中途半端になってしまったキャラクター達や設定などもあり勿体無かったです。むしろ世界名作劇場で放送しても良いかも知れません(笑)

2期が放送するのであれば観るだろうし、続編が無いのであれば記憶の片隅に残る程度になってしまいます。

セイとホークのイチャイチャラブコメみたいな感じか、がっつり異世界召喚バトルものだった方が記憶に残ったかも知れないですね。

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